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98万円の真空管ハイブリッドアンプ「T.T.」など5製品。伊Pathos上陸

タイムロードは、イタリアのオーディオブランド「Pathos(パトス)」のプリメインアンプ3機種とヘッドフォンアンプ2機種の受注を、10月1日より開始する。価格は、プリメイン「TwinTowers(T.T.)」が98万円など。

Pathosの製品。左上がプリメインアンプ「T.T.」、右上が「Logos MkII」、下が「Classic Remix」

    プリメインアンプ
  • Twin Towers:98万円
  • Logos Mk II:68万円
  • Classic Remix:48万円

    ヘッドフォンアンプ
  • InPol EAR:68万円
  • Aurium:21万円

9月3日に、タイムロードがPathosの国内総代理店として輸入代理業務を行なうと発表していたが、取り扱う製品や価格、発売時期が正式に決まった。

Pathosはイタリア北部の町、ビツェンツァで1994年に創設したアンプメーカー。タイムロードはPathosの魅力を「過去、現在、未来と時を超えて存在し続けるハイファイオーディオの普遍性を追求。高度な技術的アプローチとユニークなデザイン、そしてそのサウンドがオーナーの毎日に感動をもたらす」とアピールしている。

TwinTowers(T.T.)

いずれもプリ段に真空管、パワー段にトランジスタを採用したハイブリッド構成。プリメインの「T.T.」は創業時の登場から25年来、外観はそのままに、回路の刷新を重ねたモデルで、真空管「12AX7LPS」のプリ段と、独自のトランジスタ増幅機構「InPol」テクノロジーを搭載したパワー段で構成。純A級回路で、出力は35W×2ch(8Ω)。筐体の左右に大型ヒートシンク2基を装備。

T.T.
T.T.の背面

Logos Mk II

ブランドロゴをかたどった左右のヒートシンクが特徴的なプリメインアンプ。真空管「ECC88」のプリ段とAB級MOS FETの増幅段で構成し、出力は110W×2ch(8Ω)、220W×2ch(4Ω)。

アナログ入力はバランス(XLR)×2とアンバランス(RCA)×5を備え、出力はアンバランスプリアウト(RCA)、サブウーファ、スピーカー端子を装備。デジタル入力としてUSB端子と同軸デジタル(RCA)×2も備えているが、後述のオプションDACモジュール「HiDac Mk II」を追加することで使えるようになる。

Logos Mk II

Classic Remix

コンパクトなプリメインアンプ。ECC88のプリ段とAB級MOS FETの増幅段で構成し、出力は70W×2ch(8Ω)。ブランドロゴをかたどったヒートシンクを備える。

アナログ入力はバランス(XLR)×1とアンバランス(RCA)×4を備え、スピーカー端子と標準のヘッドフォン出力を装備。USB端子を備え、「HiDac Mk II」を追加すると、デジタル入力(USB、光/同軸デジタル)も利用可能。外形寸法は280×370×170mm(幅×奥行き×高さ)。

Classic Remix

InPol EAR

プリ段にECC88、増幅段に純A級InPol回路を搭載したヘッドフォンアンプ。ヘッドフォン出力は、4ピンのXLRバランスコネクタを2系統、標準ジャックを1系統備え、バランスが533mW(600Ω)/1W(300Ω)、アンバランスが160mW(同)/320mW(同)。

アナログ入力はバランス(XLR)×1とアンバランス(RCA)×4。プリアウトのバランス(XLR)とアンバランス(RCA)も備える。「HiDac Mk II」追加でデジタル入力(USB、光/同軸デジタル)が利用可能。

InPol EAR

Aurium

小型軽量なヘッドフォンアンプで、ECC88と純A級回路の増幅段で構成。標準のヘッドフォン出力を1系統備える。ゲイン調整ノブを備え、16〜1,000Ωまでのヘッドフォンに対応する。出力は3.6W。外形寸法は230×200×60mm(幅×奥行き×高さ)。

Aurium

HiDac MkII

Logos Mk II、Classic Remix、InPol EAR用のオプションDACモジュールで、価格は10万円。ESS 製DACチップ「9018K2M」を搭載する。各製品のデジタル入力を有効化し、最大384kHz/32bitのPCMを再生可能。注文時にオプションとして選べるほか、購入後の追加にも対応する。

HiDac MkII