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SPEC、「響一」コンデンサ採用で78万円のプリメインアンプ「RSA-M88」

SPECは、電源部にコンデンサ「響一」(ヒビキイチ)を採用したプリメインアンプ「RSA-M88」を11月末に発売する。価格は78万円。

プリメインアンプ「RSA-M88」

このシリーズでは初となる、電源部にコンデンサ「響一」を搭載。「美しい余韻と力強いエネルギー感のあるサウンドを実現した」という。

パワー段には、ドライブ能力の高いPWM(パルス幅変調)スイッチング方式を採用。「3極管真空管アンプの中高域の繊細さに半導体のウーファーを制御する駆動力の高さを兼ね備えた」という。最大出力は120Wx2(4Ω)、周波数特性は10Hz~30kHz±1db(6Ω1W)。高周波歪率は0.02%(1kHz/80%出力時)。

正面
背面

入力端子として、XLRバランス×2系統、RCAアンバランス×3系統を搭載。スピーカー出力端子は1系統。

一般的なアンプは、ソースからの信号をプリ部で音量調節し、パワーアンプ部に送り込むため、パワーアンプは高いゲインのままで、ソースの信号を小さく絞る必要がある。この場合、微小な信号が失われてしまう可能性が高くなるとし、パワー段の直前にアナログ電子アッテネーターを埋め込み、ソース機器からの信号を減少する事なく、パワー段で音量調整する「ピュア・ダイレクトシステム」を採用している。

シャーシの内側には上級機「RSA-F11」と同様に、EMCコーティングを塗布。内部、外部からの電磁波を吸収。オーストリア産の積層ソリッドパネルのスプルースと、インシュレーター部には、北海道産イタヤカエデを採用。「楽器のような自然な響きを再生する為に最適な構造を施し、最適な振動特性を確保し、滑らかな振動吸収性を実現した」という。

大型で改良されたセレクタースイッチを採用。音量ボリュームと同型とし、シンメトリーなデザインとした。消費電力は無信号時15W、最大出力時215W(8Ω 100Hz)。外形寸法は440×414×125mm(幅×奥行き×高さ)。重量は16kg。