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14時間聴けるJaybirdイヤフォン「TARAH PRO」。耳掛けで装着感UP
2018年11月8日 15:20
ロジクールは、Jaybirdブランドのスポーツイヤフォン「TARAH PRO(タラ プロ)」を12月6日より順次発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は19,880円前後。カラーは3色で、色によって発売日が異なり、BLACK/FLASHが12月6日、MINERAL BLUE/JADEとTITANIUM/GLACIERが’19年1月以降。
ランナー用に開発された、新ラインのBluetoothイヤフォン「TARAH」(10月発売)の上位機種で、Jaybirdのケーブルを備えたBluetoothイヤフォンとして最上位という位置づけになる。TARAHをベースとして、手軽に使える利便性をそのままに、内蔵バッテリを大容量化しつつ省電力化。14時間という長時間の連続再生を実現した。
6mm径のダイナミック型ドライバを搭載。Bluetooth 5.0に準拠し、対応プロファイルはHFP、HSP、A2DP。コーデックはSBCをサポートする。
IPX7相当の防水性能を備え、防汗にも対応。塩分や油を含んだ汗にも耐えるという。従来はIPX規格の認証を取らず、独自の試験で防水・防汗性能を備えていることを説明してきたが、「店頭でIPX対応はいくつですか? と聞かれることが多く、認証を取ることにした」(ロジクール クラスターカテゴリマネージャー 黄佑仁氏)。
長時間再生に対応したことで、走行距離が100kmにもなるウルトラマラソンのような、長距離・長時間のランニング練習に対応できるとする。また、急速充電に対応しており、イヤフォンの充電を忘れてしまっても着替え中などスキマ時間で数時間分のチャージが可能。充電5分で連続最大2時間使える。
左右イヤフォンを繋ぐケーブルは、同社製品で初めて反射素材を編み込んだファブリックケーブルを採用。ケーブルの途中に音量調整や再生操作などが可能な薄型設計のリモコンを備え、ボタン長押しなど、押し方によって様々な操作ができる。ケーブルの長さを調節する「スピードシンチ」も備える。
イヤフォン部のケーブル接続部を回して装着スタイルを簡単に切り替えられる「スイッチフィット」機能を装備。装着方法は、ケーブルを下に垂らす「アンダーイヤー」と、耳に掛けて装着感を高める「オーバーイヤー」が選べる。
TARAHと同様に、イヤーフィンとイヤーピースが一体化したパーツ「イヤージェル」が3サイズ付属する。
イヤフォンを耳から外している時は、ハウジングに搭載したマグネットで左右のイヤフォンを固定でき、音楽再生が自動で一時停止してバッテリの消耗を防ぐ。ロジクールの黄氏は、「最近では左右分離イヤフォンが増えているが、ケーブル付きの需要もまだまだあり、使わない時に首から掛けられるメリットは大きい」と説明している。
Jaybirdアプリに対応し、スマホと連携してサウンドの調節やサウンドプロファイルの登録が可能。イヤフォンのファームウェアアップデートにも対応し、購入後も機能改善・強化などをソフトウェア更新で提供していく。
再生周波数帯域は20Hz~20kHz、出力は最大12mW。重量は19.6g(イヤージェルを含む)。なお、TARAHという製品名は、メキシコ北西部の先住民タラウマラ族にちなんだもの。「超長距離走に適した身体を持ち、走ることを愛する民族」だという。
TARAH PROは音に自信。川内ランナーやトレラン吉住選手登場
発表会は、皇居近くの半蔵門ランナーズサテライト「JOGLIS」で開催。ロジクールの黄氏は、「Jaybirdで最高の製品と言えるものを作った。スポーツ用イヤフォンについては、(ユーザーが)音質を諦めていたり、あまり期待していないという人が多かった。そんな中、Jaybirdの従来製品は音が良いと好評で、TARAH PROでは音に非常にこだわって作っている。ぜひ触ってみて欲しい」と自信を見せた。
ゲストとして、オリンピックランナーの川内優輝氏を兄に持つ、Jaybird所属ランナー川内鮮輝氏と、“トレラン界の絶対女王”の異名を取る吉住友里氏が登場。
川内氏は、走ることについて「ご飯のあとは歯を磨く感じで、日常習慣になっている。『走ってる時はきついが、目標達成できた時が好き』という人は多いけれど、自分はむしろ地面に足が着く瞬間、呼吸が上がっていく時など、走る感覚そのものが好き」とコメント。音楽については、「好きな邦楽や前向きな曲を聞いて(走る前などに)気持ちを上げている。『走る時に音楽をちりばめて質を高める』という感じ。最近はMr.Childrenの『皮膚呼吸』(アルバム「重力と呼吸」収録)をよく聴いている」と話した。
吉住氏は、山岳を走るトレイルランニングやスカイランナーとして多数の優勝記録を持っている。川内氏と同じく、走ることが習慣化されていて「走ってないとヘンやなっていう感覚」と笑った。また、「山を走る時は山の空気や感覚を全身で感じたいので、音楽を聴きながらは走らない。音楽を聴くのは、週末のレースとか講習会に向かう時など、移動時間の時が多い。いきものがかりなどをよく聴いてます」と話した。