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COWON、「ES9038PRO」搭載の最上位プレーヤー「PLENUE L」。約26万円

テクタイトは、COWONのハイレゾプレーヤー最上位モデル「PLENUE L」を12月12日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は258,000円前後。256GBのストレージメモリを内蔵し、microSDカードスロットも備えている。

COWONのハイレゾプレーヤー最上位モデル「PLENUE L」

DACはESSの「ES9038PRO」を採用。DSD 11.2MHz、PCM 384kHz/32bitまでの再生が可能。ヘッドフォン出力は、3.5mmのアンバランスに加え、4.4mmのバランス出力も備えている。左右のクロストークを抑えた再生が可能。SN比は128dB、全高調波歪は0.0004%。バランス出力は4.05Vrmsと高出力を誇る。

4.4mmのバランス出力も装備
背面

再生対応ファイルは、DXD/DSD/FLAC/WAV/AIFF/Apple Lossless/APE/MP3/WMA/OGG/WV/TTA/DCF。内蔵メモリは256GB、microSDカードスロットでは、256GBまでのカードが利用可能。

384kHz/32bit音源に最適化させたという、デジタルPath回路を独自開発。オリジナル方式のCPLD(Complex Programmable Logic Device)を搭載。BUS単位や、GROUP単位のデジタル信号処理を最適化する事で、高速な動作とノイズの最小化に寄与するという。

電源部にはLDO(Ultra-Low Noise Low DropOut Regulator)回路を採用。低レベルのノイズと、高いPSRR性能を実現した。他にも、オペアンプやコンデンサ、抵抗などに、最高級のアナログ部品を採用。イヤフォン出力は、光デジタル出力も兼ねている。

JetEffect 7を搭載。10バンドのEQフィルターと、BBE+、Chorus、Reverbなどを調整できるユーザープリセット、50のリファレンスプリセットなどが利用できる。音源により、Effectを自動設定する機能も用意する。

筐体は金管楽器のデザインからインスピレーションを受けた。カラーもブラスゴールドとなっている。表面は、1台につき最低1時間以上かかるというマイクロ研磨作業で仕上げられている。

筐体は金管楽器のデザインからインスピレーションを受けた

内蔵バッテリでの音楽再生時間は8時間半。外形寸法は119.1×67.9×16.5mm(縦×横×厚さ)。重量は199g。Dignisレザーケースが付属する。

側面

音を聴いてみる

音の傾向としては、ニュートラルでクリアなサウンド。精密かつ微細で、線の細い描写にESSのDACらしさも感じさせる。かといって、弱々しい音ではなく、電源部にもこだわるアンプの出力はパワフルで、中低域も肉厚に描写する。最上位らしい、完成度の高いサウンドに仕上がっている。

4.4mmのバランス接続では、左右のクロストークが低減。立体感や音場の奥行きの広さなどが向上する。元のクオリティが高いので、JetEffect 7による音のカスタマイズも楽しみがいがありそうだ。メニューの動きもサクサクで、ストレスも少ない。