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iPhoneで本格ミュージックビデオ簡単作成。ローランド「Beat Sync Maker」

ローランドは、スマートフォンで撮った音楽動画のビート(拍子)に合わせて変化する視覚効果(エフェクト)を加えられるiOS用の動画加工アプリ「Beat Sync Maker」を11月26日よりApp Storeで提供開始した。無料版は30秒までの動画を作成でき、アプリ内課金(360円)または同社ミキサー製品「GO:MIXER」と組み合わせにより長さ無制限で利用可能になる。

Beat Sync Makerアプリ画面

スマホで撮影した音楽動画を元に、プロのミュージックビデオのように映像と音楽が連動した動画を作成可能なアプリ。ダンスミュージックなどのビートに合わせて変化する視覚効果を加えられる。自宅での演奏動画をSNSに投稿するダンスミュージック楽曲制作者や、DJなどの利用を想定している。

加工したい動画を再生しながら、使いたいエフェクトを選択。時間をかけずに個性的な動画に作り変えられるという。エフェクトは、輪郭を抽出して強調する「Edges」、音声が波形で表示されリアルタイムに動く「Wave Form」、色彩を反転させる「Invert」など5種類を内蔵。また、ビートに合わせて2つの映像を切り替えられる「2-Video Mix」では、アプリ内に用意された18種類の映像と組み合わせたり、ユーザーがオリジナルの動画を組み合わせられる。

アプリ内課金により動画の長さを無制限にできるほか、ローランドのオーディオミキサー「GO:MIXER PRO」や「GO:MIXER」と接続して動画作成を行なっている間は、課金不要で有料版と同じく動画の長さが無制限となる。

Beat Sync Makerの操作画面イメージ
左がBeat Sync Makerアプリ使用前、中央と右がアプリ使用後

加工したい動画を選び、再生しながらエフェクトを選択。エフェクトの効き具合を調整して、完成した動画を保存する。1本の動画の中で複数の視覚効果を加えられるが、同時に2種類以上のエフェクトを重ねることはできない。

ローランド独自の技術「ABS(Auto Beat Sync)テクノロジー」により、撮影した動画のビートを自動的に検出。ダンスミュージックなど、ビートが強調された音楽にマッチするエフェクトを5種類用意しており、ビートに合わせて映像に効果を加えられる。2つの映像が交互に切り替わるエフェクト「2-Video Mix」では、18種類の映像素材があらかじめ用意。ユーザーがスマホに保存している動画も使用できる。

別売のオーディオミキサー「GO:MIXER PRO」と「GO:MIXER」は、スマホに接続して高音質で演奏動画が収録でき、楽器やマイクなど複数の同時入力にも対応。スマホからの電源供給で駆動する。「GO:MIXER PRO」は、電池駆動と高音質のコンデンサーマイクにも対応。長時間の撮影や、繊細な音での録音が行なえる。

なお、「Beat Sync Maker」のリリースを記念して、ローランドが配信中の無料カメラアプリ「4XCAMERA」と「Virtual Stage Camera」のアップグレード料金値下げを実施。12月26日までの期間中は、通常より低価格な360円でアップグレードできる(通常料金は4XCAMERAが480円、Virtual Stage Camerが1,080円)。