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ローランド、スマホで高音質な“弾いてみた”を撮れる小型ミキサー&カメラアプリ

 ローランドは、楽器演奏や歌をスマートフォンで撮影する際に、演奏音と動画を高音質で手軽に同時収録できる小型オーディオ・ミキサー「GO:MIXER PRO」を21日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は2万円前後。iOS/Android端末で利用できる。

GO:MIXER PRO

 撮影場所の背景をカメラに認識させ、クロマキーのように別の画像や動画に置き換えて合成した映像が撮れるiOS用のカメラアプリ「Virtual Stage Camera」(無料)も用意。App Storeで17日に配信開始する。Android版も今後リリース予定。

「Virtual Stage Camera」で背景合成したイメージ

GO:MIXER PRO

 「弾いてみた」や「歌ってみた」など、楽器演奏や歌の動画をスマホで撮影する時に利用できる小型ミキサー。スマホのカメラで動画を撮りながら、ミキサーに接続したボーカルマイクやギター、キーボード、音楽プレーヤーなどの音声を収録できる。iPhoneのLightning端子、またはUSB-OTGに対応したAndroidスマホのUSB端子に、付属のmicroUSBケーブルで接続して使う。オーディオチャンネル数は入力が9ch、出力が2ch。

 入力はINSTRUMENT(L/MONO、R)×1(標準ジャック)、LINE×2(ミニジャック)、GUITAR/BASS(標準ジャック/ハイ・インピーダンス対応)×1、マイク(標準ジャック/プラグインパワー対応)×1、ファンタム電源対応のXLR/TRSコンボジャック×1。

 既発売の「GO:MIXER」から入力がひとつ増えて6系統になり、ミキシング調整用ツマミも5つに増加(従来は4つ)。さらに、スマホからのUSB給電に加えて、単4形乾電池が使えるようになり、屋外での撮影・配信も可能とする(GO:MIXERはUSB給電のみ)。

GO:MIXER PROの機器接続イメージ

 ステレオミニのモニター出力を備え、音を確認しながらのミキシングが可能。ボーカルなどのセンターの音を小さくしてカラオケ感覚が楽しめる、センター・キャンセル機能も備えている。スマホで再生している音楽に、楽器やマイクの音声をミックスする「ループバック」録音にも対応。ループバックはオフにもできる。

 消費電流は170mA。スマホを置けるスリット部を本体に備える。外形寸法は104×155×41mm(縦×横×厚さ)で、重量は220g(乾電池とケーブルを除く)。

iOS用アプリ「Virtual Stage Camera」

 あらかじめ背景用の画像や動画が用意されており、特別なセッティングや機材なしで好みの背景を合成可能。自分で撮影した画像や動画も背景にでき、「自分の部屋でも背景を気にせずにユニークな映像演出が行なえる」という。

Virtual Stage Cameraで背景合成したところ

 アプリは無料だが、動画撮影は最長30秒まで。アプリ内課金(1,080円)でアップグレードすると、無制限で動画撮影できる。なお、GO:MIXER PROやGO:MIXERと接続したスマホで同アプリを使う場合は、無料版でも撮れる時間に制限はない。

 撮影用の端末と別のiOSデバイスをリモコンとして使える。グループでの撮影時など、複数のiPhoneやiPadがある場合に、離れた場所から撮影開始/停止などの操作が行なえる。