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audiobookのオトバンク、東京ガスやニッポン放送、アニメイトグループら5社と資本提携
2018年11月27日 12:22
ナレーターや声優が本を朗読した「オーディオブック」の制作・配信を手がけるオトバンクは27日、東京ガス、CCCグループのカルチュア・エンタテインメント、アニメイトグループのフロンティアワークス、VOYAGEVENTURES、ニッポン放送の5社と資本提携したことを発表した。
“聴く本”のオーディオブックは、音声で読書を楽しめるため、文字を読むのが難しい人や、ランニング中、電車や車での移動時間、家事の最中など様々なシーンで「ながら読書」を楽しめるサービス。個別の購入に加え、定額聴き放題(月額750円)のプランも用意する。2007年より配信を開始した「FeBe」からリニューアルし、2018年3月よりサービスを開始。現在約25,000本のコンテンツを配信している。
オトバンクは現在、「聞き入る文化の創造」を理念に、音声コンテンツの制作・配信を行ない、PCやスマホで利用できる「audiobook.jp」の運営をはじめとするオーディオブック事業を展開。“スキマ時間”の活用以外にも、音声コンテンツの浸透させるため、生活の各シーンに合わせたコンテンツ開発を目指し、各社との資本提携に至ったという。
今回の提携は業務提携を見据えたもので、今後は各提携企業との強みやチャネルを活かし、日常の様々な場面で、何かをしながらの「耳のスキマ時間」のエンタテイメント化を目指し、コンテンツの開発や機能実装などの展開を加速していく。
提携企業のうち、東京ガスとは“入浴時にオーディオブックを楽しむ”という入浴体験「Furomimi」を2017年7月から提供中。今回の資本業務提携を機に協業の範囲を広げ、両社の強みを活かした新しい音声コンテンツサービスを提供予定。「育児シーン」や「家事シーン」などをサポートするサービスの開発を計画している。
カルチュア・エンタテインメントも、オーディオブックのメリットを活かしたコンテンツの企画や製作を予定。また、音声コンテンツとしてドラマCD制作を積極的に展開しているフロンティアワークスは、提携により「聞くエンタテイメント」の拡大を目指す。ニッポン放送は、ラジオと親和性の高いオーディオブックの特徴を活かし、コンテンツ制作や配信において共同企画などを進め、音声分野のマーケット創造に向けた取り組みを行なう。