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ライカトリプルカメラのスマホ「Mate 20 Pro」。動画撮影シネマモードにAI活用

ファーウェイ・ジャパン(Huawei)は、ライカ監修のトリプルカメラと有機ELディスプレイを採用したAndroidスマートフォン「Mate 20 Pro」SIMフリーモデルを11月30日より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は111,880円前後。カラーはミッドナイトブルー、トワイライトの2色。

Mate 20 Pro

SIMフリーモデルとは別に、通信キャリア向けとしてソフトバンクモデルを用意。カラーはミッドナイトブルーとブラック(ソフトバンク限定)の2色を発売予定。

タレントの安田美沙子さん(左)とフリーアナウンサーの皆藤愛子さん(右)が発表会に登場。中央はファーウェイデバイス 日本・韓国リージョンプレジデントの呉波氏

Mate 20 Proのライカトリプルカメラは、4,000万画素でF1.8のメインカメラと、2,000万画素でF2.2の超広角カメラ、800万画素でF2.4の望遠カメラで構成。最高ISO 102400の高感度性能で、暗所や夜景、逆光撮影時も明るく、色鮮やかに撮影できるとする。

ライカ監修のトリプルカメラを搭載
背面カメラの構成

超広角レンズと光学ズームの組み合わせにより、焦点距離は16〜270mm相当(35mm判換算)をカバーする。

メインカメラのデフォルトの画角
超広角カメラに切り替えたところ
望遠カメラに切り替えたところ

Mate 20 Proの超広角カメラで横浜・桜木町を撮影した作例や、最短2.5cmで撮れるマクロ撮影の作例などが紹介された。

Mate 20 Proの超広角カメラ横浜・桜木町を撮影した作例
米粒に書かれたパンダをマクロ撮影した作例

SoCチップ「Kirin 980」と、2基のNPU(ニューラル・ネットワーク・プロセッシング・ユニット)で、AI技術を活用した写真撮影が行なえる。AIがカメラを通して1,500以上の状況をリアルタイムで認識し、被写体に対して最適な撮影方法を自動で設定する。ポートレートモードは新たに、ハート型や渦巻状のボケ効果を演出できるようになった。

動画は最大4K(3,840×2,160 ドット)をサポートし、コーデックはH.265/HEVCにも対応。AI技術を活かした動画撮影機能として、人物のカラーだけを残し、背景を白黒にした映像をリアルタイムで撮れる「AIカラー」など、5種類のシネマモードが利用できる。なお、AIカラー機能は発売時点からではなく、後日アップデートで利用できるようになる。

「AIカラー」機能で人物のカラーだけを残し、背景を白黒にした動画を撮れる

カメラ機能は、AI技術と連携した「AI Vision」機能も搭載。スマホをかざすだけで、調べ物やオンラインストア検索・購入を行なえ、食べ物をスキャンしてカロリー表示したり、外国語の翻訳も行なえる。また、「3Dライブメーカー」アプリで、ぬいぐるみなど手持ちのアイテムをフロントカメラで3D CGデータとして取り込み、アニメーション効果をつけたり、AR撮影するといった使い方もできる。

カメラを欲しいものにかざすだけで、AIがオンラインストアで検索して二画面表示
調べたいものをかざすとMicrosoft Bingの検索画面が立ち上がった
食べ物をスキャンしてカロリー表示も可能

アスペクト比19.5 : 9、6.39型/3,120×1,440ドットの有機ELディスプレイを搭載。上部のノッチに2,400万画素フロントカメラやセンサーを搭載する。設定によりノッチ部分を隠すこともできる。

フロントカメラの構成
ノッチ部分は設定で隠せる

無線LANはIEEE 802.11a/b/g/n/ac(2.4/5GHz)、Bluetooth 5.0 BLEに対応。NFCにも対応する。コーデックはAACとaptX/aptX HD、LDACに加え、ハイレゾ音源の伝送が行なえるHWA(LHDCコーデック)にも対応。Dolby Atmos音声もサポートする。

Dolby Atmos音声をサポート

Android 9と、独自UIのEMUI 9.0を搭載。CPUはKirin 980オクタコアCPU(2×2.6GHz + 2×1.92GHz + 4×1.8GHz)。メモリは6GB、ストレージ128GB。GPS機能は2種類のバンド帯に対応し、高精度な位置情報取得ができる。セキュリティ機能として、ディスプレイ内蔵のイン・スクリーン指紋認証機能と、約0.6秒の高速認識ができる3D顔認証を搭載する。

外部メモリーカードとして、microSDカードよりも小さい「NMカード(ナノメモリーカード)」を採用。nanoSIMカードと同等のサイズで、最大256GBまでサポートする。NWカードは12月10日より発売予定。

バッテリ容量は4,200mAh。急速充電機能「HUAWEI SuperCharge」により、約30分で約70%まで充電できる。ワイヤレス充電のQiに対応し、別売の無接点充電器による充電ができるほか、スマートウォッチなどのQi対応デバイスへMate 20 Proから給電する「ワイヤレスリバースチャージ」機能も備える。

インターフェイスはUSB 3.1 Gen1で、Type-C端子を備える。本体はIP68相当の防水仕様。外形寸法は約158×72×8.6mm(縦×横×厚さ)、重量は約189g。USB Type-C直結のハイレゾイヤフォンや、Type-Cからステレオミニへの変換アダプタなどが付属する。

このほか、GPS測位と心拍センサーを起動していても低消費電力システムにより2週間使えるというスマートウォッチ「HUAWEI WATCH GT」を発表。価格はオープンプライスで、店頭予想価格と発売日はスポーツモデル(ブラック)が24,880円前後で12月7日、クラシックモデル(シルバー)が25,880円前後で12月19日。詳細は別記事で掲載している。

HUAWEI WATCH GT。左がクラシックモデル、右がスポーツモデル

ファーウェイスマホ国内シェア1位。安田美沙子らが3Dスキャン体験

ファーウェイデバイス 日本・韓国リージョンプレジデントの呉波(ゴ・ハ)氏は、スマホが日本で'18年6〜10月にシェア1位(BCN調査)となり、上半期の国内市場でも出荷数がトップ5メーカーに入ったこと、前年同期比での成長率は1位だったことを説明。グローバルでは'18年第2〜3四半期(4〜9月)にシェア2位で、自社スマホが国内外で高い評価を得ていることを紹介した。

Mate 20 Proを掲げるファーウェイデバイス 日本・韓国リージョンプレジデントの呉波氏

ゲストとして、タレントの安田美沙子さんとフリーアナウンサーの皆藤愛子さんが来場。

製品発表が行なわれた八芳園で、以前に結婚式を挙げ、現在は1歳半の子どもをもつ安田さんは、ライカのカメラを持つというほどの写真好き。スマホでは子どもの写真をよく撮っており、Mate 20 Proを使った感想として「冬やクリスマスの綺麗な景色を撮るのに大活躍。(夜景撮影など暗い場所でも)顔までちゃんと映るのは嬉しい」と話した。

安田美沙子さんが夜のイルミネーションをバックに、スタッフに頼んで取ってもらったという写真

皆藤愛子さんは、「(自分の指の)ネイルアートも綺麗に撮れる」とMate 20 Proのマクロ撮影機能を楽しんだ様子。さらに、背景はモノクロ、自分はカラーの動画が撮れる「AIカラー」を使い、自分撮りした動画をスクリーンに映してみせながら、動画も“インスタ映え”するものが撮れることを紹介した。

皆藤愛子さんはMate 20 Proの「AIカラー」機能で自分録りした動画を紹介

2人を前に、パンダのぬいぐるみを「3Dライブメーカー」アプリで3Dスキャンするデモも行なわれた。その場で3D CGになったパンダにカンフーのアニメーション効果をつけ、AR撮影してもらうと、「かわいい」「この機能で子どものおもちゃを撮ってあげたら喜びそう」と興奮した様子で楽しんでいた。

パンダのぬいぐるみをその場で3Dキャラにして、安田さん、皆藤さんと一緒にAR記念撮影