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AIでカメラを最適化する6型有機ELスマホ「Mate 10 Pro」。4カメラ「Mate 10 lite」も

 ファーウェイ・ジャパンは、スマートフォン「Mate」シリーズの新機種として、6型有機ELディスプレイ搭載の「Mate 10 Pro」を12月1日に発売する。価格は89,800円。また、5.9型液晶の「Mate 10 lite」は12月8日に発売し、価格は42,800円。

Mate 10 Proのミッドナイトブルー

 いずれもアスペクト比18:9のディスプレイを搭載したAndroidスマートフォン。上位モデルのMate 10 Proは、AI内蔵チップセット「Kirin 970」やLeicaダブルレンズカメラを搭載。AI技術を活用し、被写体に応じて自動でパラメータを最適化して撮影できる点などが特徴。Mate 10 liteは、メインカメラだけでなくインカメラもダブルレンズを採用し、ボケを活かした撮影ができる。

Mate 10 lite

AI搭載、6型有機ELの「Mate 10 Pro」

 オクタコア(8コア)CPUと、ドデカコア(12コア)のGPU、NPU(Neural Network Processing Unit)と呼ぶAI専用ハードウェアプロセッシングユニットを搭載して処理能力などを向上。最大25倍のパフォーマンス向上を実現するというNPU(ニューラル・プロセッシング・ユニット)を内蔵。3Dゲームなどのスムーズな動作を実現し、AR/VRにも対応する。OSはAndroid 8.0 Oreo。本体はミッドナイトブルーとチタニウムグレーの2色。

ミッドナイトブルーの背面

 解像度2,160x1,080ドットの6型有機EL「OLED HDR」ディスプレイを搭載。色域はNTSC比112%、コントラスト比は7万:1。ディスプレイ輝度は前モデルから約30%高めた。IP67の防水/防塵仕様。外部ディスプレイに接続してマルチウィンドウにできるPCモードにも対応する。

 カメラは、2,000万画素モノクロセンサーと、1,200万画素カラーセンサーのダブルレンズ仕様。同社最高となる開放F値1.6に強化。夜間撮影でも細かい部分まで表現できるという。

チタニウムグレー

 AIチップセットの搭載により、あらかじめインプットされた約1億枚の画像をもとに、被写体をリアルタイムで分析。十種類以上の場面や物体を識別可能で、被写体の特徴や属性に基づき、自動でパラメータ設定を最適化。最適な撮影方法を自動で選択可能としている。被写体の動きを予測してブレを防ぐこともできるという。インカメラはシングルレンズだが、AIを活用してボケを演出できるとしている。

 メモリは6GB、ストレージは128GB。デュアルSIMカードに対応。4,000mAhのバッテリを内蔵し、「ヘビーユーザーで1日以上、平均的なユーザーで約2日間の連続使用が可能」としている。

 無線LANはIEEE 802.11a/b/g/n/ac(2.4/5GHz)、Bluetooth 4.2 BLEに対応。コーデックはaptX/aptX HD/LDACに対応する。インターフェイスはUSB Type-Cで、DisplayPort 1.2に対応。

 外形寸法は約154.2×74.5×7.9mm(縦×横×厚さ)、重量は約178g。USB Type-Cのハイレゾイヤフォンや、Type-Cとステレオミニの変換アダプタなども付属する。

コンパクトで4カメラ搭載の「Mate 10 lite」

 5.9型/解像度は2,160×1,080ドットのIPS液晶ディスプレイを搭載し、ベゼル幅を抑えることで「握ったときのサイズ感は5.5インチに感じられる」というデザインを採用。Android 7.0を搭載する。カラーはオーロラブルーとグラファイトブラック。

Mate 10 lite

 インカメラは1,300万画素と200万画素センサーを搭載。F2.0レンズも備える。2つのレンズを活かし、ポートレートモードや、食べ物や風景などを撮影するためのワイドアパーチャーモードなどで、背景をぼかした撮影ができる。

 インカメラ撮影時は、120度の範囲を照らす柔らかな光のスマートソフトライトを利用可能。暗い場所でも自然な顔のトーンをキープし、斜め上から顔をライティングすることで顔に立体感を持たせ、スリムな顔立ちに見せる効果もあるという。

 CPUはオクタコアの「Kirin 659」。メモリは4GB、ストレージは64GB。バッテリは3,340mAh。無線LANはIEEE 802.11b/g/n(2.4GHz)、Bluetooth 4.2 BLE対応で、aptXコーデックにも対応する。外形寸法は約156.2×75.2×7.5mm(縦×横×厚さ)、重量は約164g。