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ネイン&フォスター、脈波など5種類のセンサー搭載ヒアラブルイヤフォン

ネインは、Qualcommの最新チップを搭載したヒアラブルイヤフォンをフォスター電機と共同で開発、米ラスベガスで開催の「CES 2019」に合わせ同イヤフォンのプロトタイプを発表した。

プロトタイプは、ハードウェア部分をフォスター電機、ファームウェアとスマートフォンアプリを含むソフトウェア部分をネインが開発した。採用チップは、Qualcomm QCC5121。

生体情報を読み取る脈波センサーや顔追従を実現するための9軸センサーに加え、タッチセンサー、近接センサー、磁気センサーなど5種類のセンサーを搭載。ノイズキャンセリング、外部環境音モニタリングにも対応しており、イヤフォンを装着したまま「音楽と音声アシスタントを両立できる世界、音を拡張することで知覚をサポートする未来が実現可能になる」という。

開発されたプロトタイプ
5種類のセンサーを搭載

ビジネス用途も想定しており、社員の健康状態の管理や音声ARによる業務コミュニケーションも行なえるという。また経路案内においてユーザーの向いている方向を感知して誘導する音声ナビゲーションや、ストレス状態などを感知し休憩を促すといったサービスの提供も可能になる。

新開発の制御ソフトウェアも搭載。ネインのワイヤレスイヤフォン「Zeeny」に搭載予定の制御ソフトウェアの最新版で、QCC5121チップとそのDSP、接続された5種のセンサーを制御するBLE対応通信制御モジュールにより、ヒアラブルによるユーザー体験向上を実現するという。

デバイスとスマートフォンアプリとの連携イメージ

ネインはプロトタイプをCES 2019に展示。各国のオーディオメーカーに対し、ヒアラブルデバイスの可能性を周知を行なうと共に、社内体制の強化と事業化推進に向けた資金調達を積極的に実施。'19年度中の市場導入を目指すとしている。