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フルサイズの4K/60p対応ミラーレス「LUMIX S」詳細海外発表。Lマウントレンズも

パナソニックは、同社初となる35mmフルサイズイメージセンサー搭載のミラーレス一眼カメラ「LUMIX Sシリーズ」2モデルの発売イベントをスペインで2月1日(現地時間)に開催。Sシリーズ用のLマウントレンズ3モデルも発表した。Sシリーズは3月末よりグローバルで順次発売予定だが、国内での発売時期や価格は未定。

LUMIX Sシリーズ

LUMIX Sシリーズは、「LUMIX S1R」、「LUMIX S1」の2モデルで、新開発35mmフルサイズセンサーと画像処理エンジンを搭載。有効画素数はS1Rが約4,700万画素、S1が約2,400万画素。手ブレ補正技術の「Dual I.S.」を備える。レンズはライカのLマウントを採用する。

4K60p動画撮影に対応し、4Kの30p全画素読み出しが可能。LUMIX S1は、2019年提供予定の有償ソフトウェアアップグレードにより、4:2:2の10bit 4K30p録画と、4K60pでのV-Log収録、HDMI出力に対応する予定。

CES 2019でも披露された

明暗の階調性豊かなHDR写真表現を可能にする新機能「HLG(Hybrid Log Gamma)フォト」を搭載。より広いダイナミックレンジでの撮影を可能にするもので、露出オーバー、または露出アンダーになる可能性が高いまぶしい光と暗い影の両方を再現。

HLGフォトで撮影した写真は「HSP」ファイルとして作成。HDMIケーブル接続、または他のHLG準拠デバイスを介して、HLGに対応したパナソニックの4KTVで鮮やかに表示できるとする。

高精細な撮影を可能とするハイレゾモードを搭載。ボディ内手ぶれ補正機能を備えているが、このイメージスタビライザー(IS)機構を活用し、センサーを移動させながら8枚の連続画像を自動撮影。高速な信号処理が可能な新しい「Venus Engine」を用いて、1枚の高解像度画像に合成。「細部まで忠実に再現された、美しく、非常にリアルなイメージとして保存できる。繊細なディテールで自然の風景や美術品を撮影するのに理想的」だという。

独自の空間認識技術「DFD」とコントラストAFを搭載し、「業界最速のフォーカススピード」としているほか、動く被写体を正確に認識するAdvanced AI Technologyにより追従性能を高めている。高解像度ビューファインダーも採用する。

ライカとパナソニック、シグマの3社が協業した「Lマウントアライアンス」により、パナソニックとシグマが、Lマウントを利用した自社の製品をリリース予定。LUMIX Sシリーズでは、パナソニックのレンズだけでなく、ライカやシグマのLマウント交換レンズも装着できる。記録メディアは同社初となる、XQDとSDカードのダブルスロット。3軸チルト液晶を搭載している。

Sシリーズ用のLマウントレンズとして3モデルを発表。大口径の単焦点レンズ「LUMIX S PRO 50mm F1.4 (S-X50)」と、望遠ズーム「LUMIX S PRO 70-200mm F4 O.I.S. (S-R70200)」、標準ズームレンズ「LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S. (S-R24105)」をラインナップする。2020年までに「LUMIX S PRO」レンズを中心に10以上のレンズを設計/開発予定としている。

Lマウントレンズ3モデルを発表