ニュース

Unique Melody、チタンと3Dプリンタで作られたイヤフォン「MAVEN/MIRAGE」

ミックスウェーブは、Unique Melodyの新イヤフォンとして、チタン筐体を採用した「MAVEN(メイヴン)」と「MIRAGE(ミラージュ)」を2月21日に発売する。上位モデル「MAVEN」には、BA(バランスドアーマチュア)ドライバーのピークノイズを改善する特許出願中の新技術を搭載している。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はMAVENが220,900円前後、MIRAGEが132,800円前後。

MIRAGE

金属3Dプリンターを使い、チタンで作られる筐体

どちらのモデルも、Unique Melodyの独創性を理解するというプロのデザイナーによって描かれ、自社に導入した最新の金属3Dプリンターを使い、チタンで作られている。約120のモデリングを経て、「360度どこから見ても完璧な造形美を誇る、スモールアクセサリーのような外観を実現した」という。

レーザー積層(1200層の高精度3D構造)で形成されるチタン筐体は、堅牢性と軽量性に優れ、筐体の厚さは0.2mmとアクリル筐体の1/6でありながら、強度はアクリルの15倍を誇る。

素材には、耐腐食性、耐アレルギー性にも優れた、医療用グレードのチタン素材を採用。ステンレス鋼の1/2の熱伝導率、アルミニウム合金筐体の1/30の熱伝導率を誇り、「あらゆる気象条件でも快適に着用可能」だという。

音質面でも吸音率が低く、「音響干渉の課題を解決でき、サウンド設計において非常に重要なファクター」だという。

レーザー積層の工程に12時間、テンパリング工程に12時間、計24時間が必要。その後、切削加工、研磨加工、アセンブリー工程を経て、1ペアが完成。ほとんどすべての工程はハンドメイドで行なっており、2019年2月時点で1週間に生産できる生産数は、最大で12ペアだという。

音導管はホワイトゴールドコーティングされたステンレススティール製。

MAVEN

BAドライバーを11基搭載。構成はLow×4、Mid×2、High×4 + 1 Custom Semi-open BA For T.F.A.T。3ウェイ方式となる。

「Targeting Frequency Adjustment Technology(T.F.A.T)」は、不要なピークノイズを消音するという新技術。クロスオーバーポイントから離れた非常に狭い周波数帯域において、特定箇所のピークノイズだけをクロスオーバーの調整や抵抗ダンパーの活用、内部設計の見直し、音導管の長さ調整などで、完全に除去することは困難だという。

そこで、大手BAメーカーであるKnowlesと共同開発した独自設計のセミオープン型BAドライバーをイヤホン筐体内に設置。音響設計上、意図していないピークノイズに対する特定の逆位相信号を発生させ、ピークノイズだけを消音させるという技術だという。

再生周波数特性は20Hz~25kHz。入力感度は105dB。インピーダンスは26.5Ω。ケーブルは約122cm。入力端子はステレオミニ、イヤフォン側はカスタム2ピン。韓国のDignisが手掛けるキャリングケースも付属する。

MAVEN

MIRAGE

BAドライバーは3基搭載。Low×1、Mid×1(Custom Full Opened BA)、High×1。3ウェイ構成。

MIRAGE

最新のチューブレス設計や、Knowlesの協力の下、独自に改良を加え、再開発したフルオープン型BAドライバーを活用。100以上のモデリングを行ない、完成させた自社設計のオリジナル・チタン筐体を組み合わせたことで、シンプルな構造からは想像できないサウンドクオリティを実現させたという。

この独自のチタン筐体を組み合わせたイヤホン設計技術を「Zero-Resonance Directional Transmission(Z.R.D.T)」として特許申請をしている。なお、このBAドライバーはUnique Melodyのみ使用できるものだという。

周波数特性は20Hz~20kHz。入力感度は104dB。インピーダンスは23Ω。ケーブル長は約122cm。入力端子はステレオミニ、イヤフォン側はカスタム2ピン。韓国のDignisが手掛けるキャリングケースも付属する。

MIRAGE