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STUDIO4℃の映画「海獣の子供」、予告篇公開。久石譲「かなりチャレンジをした」

五十嵐大介の同名コミックを、「鉄コン筋クリート」などのSTUDIO4℃がアニメ化する映画「海獣の子供」。公開日は6月7日だが、その予告篇が公開。音楽を担当する久石譲氏のコメントも発表された。配給は東宝。

海獣の子供
(C)2019 五十嵐大介・小学館/「海獣の子供」製作委員会
【6.7公開】 『海獣の子供』 予告1

「海獣の子供」は、14歳の少女と“ジュゴンに育てられた二人の兄弟”との出逢いを、圧倒的な画力とミステリアスなストーリーで描いたコミック。そのアニメ映画化を、「鉄コン筋クリート」などのハイエッジな映像表現で注目を集めるSTUDIO4℃が担当。キャストには、芦田愛菜、石橋陽彩、窪塚愛流、稲垣吾郎、蒼井優、渡辺徹らが器用。音楽は久石譲が担当している。

公開された予告篇は、「海で起きるほとんどの事は、誰にも気づかれない。」というコピーと共にスタート。微細な波の表現や、海の荒々しさ、海中の奥行きなどを感じさせるハイクオリティな映像が確認できる。

音楽担当:久石譲

この映画の面白さは、ストーリーとして予測出来ないところにあります。哲学的であるとも言えます。

全編を通してミニマル・ミュージックのスタイルを貫いたので、映画音楽としてはかなりチャレンジをしたと思います。

宇宙の記憶の息遣い、生命の躍動感など観る人のイマジネーションを駆り立てる作品です。

音楽と映像によって観る人の感覚が開放されて楽しめることを期待します。

あらすじ

光を放ちながら、地球の隅々から集う海の生物たち。巨大なザトウクジラは“ソング”を奏でながら海底へと消えていく。“本番”に向けて、海のすべてが移動を始めた―――。
自分の気持ちを言葉にするのが苦手な中学生の琉花は、夏休み初日に部活でチームメイトと問題を起こしてしまう。母親と距離を置いていた彼女は、長い夏の間、学校でも家でも自らの居場所を失うことに。そんな琉花が、父が働いている水族館へと足を運び、両親との思い出の詰まった大水槽に佇んでいた時、目の前で魚たちと一緒に泳ぐ不思議な少年“海”とその兄“空”と出会う。

琉花の父は言った――「彼等は、ジュゴンに育てられたんだ。」

明るく純真無垢な“海”と何もかも見透かしたような怖さを秘めた“空”。琉花は彼らに導かれるように、それまで見たことのなかった不思議な世界に触れていく。三人の出会いをきかっけに、地球上では様々な現象が起こり始める。夜空から光り輝く彗星が海へと堕ちた後、海のすべての生き物たちが日本へ移動を始めた。そして、巨大なザトウクジラまでもが現れ、“ソング”とともに海の生き物たちに「祭りの“本番”が近い」ことを伝え始める。

“海と空”が超常現象と関係していると知り、彼等を利用しようとする者。そんな二人を守る海洋学者のジムやアングラード。それぞれの思惑が交錯する人間たちは、生命の謎を解き明かすことができるのか。

“海と空”はどこから来たのか、“本番“とは何か。