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Netflix「AppleとDisneyの定額配信は障害にならない」。四半期最高の有料会員増

Netflixは16日(米国時間)、2019年第1四半期(1月~3月)の決算を発表した。有料会員数は全世界で1億4,800万人を突破。四半期として過去最高の960万人増となった。また、アップルとディズニーがそれぞれサブスクリプション型動画サービスの発表をしたが「これらの新規参入がNetflixの成長において実質的な障害にならない」との考えを示した。

第1四半期に増加した有料会員960万人(前年同期比16%)のうち、米国内は174万人、海外は786万人。同四半期の総収益は45億ドルを突破した。

主な動向としては、アカデミー賞でオリジナル映画「ROMA/ローマ」のアルフォンソ・キュアロン監督が監督賞を受賞したほか、撮影賞、外国語映画賞を獲得した。

ベン・アフレック主演のオリジナル映画「トリプル・フロンティア」は、配信後4週間で5200万世帯以上が視聴。ケビン・コスナー、ウディ・ハレルソンが出演したオリジナル映画「ザ・テキサス・レンジャーズ」は、配信後1か月で約4,000万世帯以上が視聴した。オリジナルシリーズ「アンブレラ・アカデミー」は、配信後4週間で4,500万世帯が視聴した。

作品の結末を視聴者が選択できるインタラクティブ・シリーズ最新作「You vs. Wild -究極のサバイバル術」は、4月10日の配信開始後、28日間で約2,500万人視聴の見込みとしている。

米国外発のコンテンツも引き続き人気となり、2019年で日本を含むアジアから100以上のオリジナル作品を配信予定。アジア圏発の投資は今後も続ける予定。韓国のオリジナルシリーズ「キングダム」も特にアジアで多くの会員が視聴しているという。インド発のコンテンツ投資も継続。2020年末までに、新たに15本のオリジナルコンテンツを全世界に配信する予定。

通信事業者との連携も拡大。簡単にNetflixに加入して視聴し始められるよう、現在世界中で10の通信事業者と提携し、バンドルサービスを提供している。

第2四半期からは、イギリス国内における週間作品ランキングトップ10(毎週最も視聴された作品)を試験導入する予定。

アップルとディズニーが定額映像配信サービスを発表をしたことについては「これらの新規参入がNetflixの成長において実質的な障害にならないと考える。テレビや映画の視聴には大きな需要があり、Netflixはそのわずか一部の需要を満たしているに過ぎない。Netflixの視聴時間は、米国内でにおける全てのテレビ視聴時間の約10%に過ぎない。またモバイルにおいては、世界のダウンストリーム・モバイルインターネット・トラフィックの中でNetflixが占める割合は約2%(米Sandvine調査、中国・インド含まず)。Netflixは世界中で成長の余地があり、モバイルのようなテレビ以外のデバイスでの視聴にも成長機会を見込む」との見方を示している。