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Pro-Ject、選別品モーターとスピードボックス内蔵レコードプレーヤー「XTENSION12RS」
2019年5月24日 12:00
ディーアンドエムホールディングスは、Pro-Ject Audioのレコードプレーヤーとして、中核シリーズ「X-LINE」の最上位機「XTENSION12RS」を発表した。9月の発売予定で、予価は70万円。参考出品扱いで、仕様やカラーなどは変更になる可能性があるという。
ベルトドライブ方式のレコードプレーヤー。Pro-Ject Audioはモーター開発も手がけており、30種類ほどラインナップ。ヨーロッパや米国などのオーディオメーカーに供給もしているという。XTENSION12RSは、そのモーターラインナップの中でも、トップグレードの上位20%程度しかない選別品のシンクロナスACモーターを採用。ローノイズで高精度な回転が可能という。
さらに、スピードボックスを内蔵。クリーン電源のようなものも搭載しており、電源の波形を綺麗にし、精度をより向上させるためにクォーツ式の回転制御を行なっている。回転数は33、45(電子制御スイッチ搭載)、78(マニュアル式)。
アルミニウムプラッターも自社開発。ダイヤモンドの刃物で高精度に作られており、5.7kgある重量級。プラッター軸受には、磁力式サポートシステムを備えている。
日本向けの特別企画として、トーンアームにはOrtofonの「RS-309D」を採用。12インチのトーンアームで、ダイナミックバランス型。針圧加圧用バネを古くから使われてきたコイルスプリングからテンションスプリングに変更することで、より精密な表現を可能にしている。対応カートリッジ重量は18~40g(シェル含む)。自重は731g、有効長は311mm(SPU使用時315mm)、オーバーハングは15mm、針圧調整範囲は0~5g。
出力はDINコネクター。高さ調整可能な、4点支持タイプのネオジウムマグネットフローティングフットを採用。アクリル製のダストカバーも付属する。外形寸法は550×450×250mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は22kg。
アーティスト・コレクションにも新製品が登場
アーティスト・コレクションシリーズの新製品も参考出品された。「Guns N' Roses Recordplayer」と「The Ringo Starr "Peace & Love TurnTable"」で、どちらも8月発売予定。価格は69,000円の見込み。
「Guns N' Roses Recordplayer」は、'80~90年代のビック・ロックアイコンであるガンズ・アンド・ローゼズをデザインしたモデル。プラッターにアートワークがプリントされており、光の屈折により、プラッター自体も黄色く見える。
「The Ringo Starr "Peace & Love TurnTable"」は、リンゴ・スターと彼のオールスターバンドの30周年を記念したモデル。リンゴ・スター自身がデザインした特別なアートワークをデザインに採用している。
「Essential III」がベースになっており、どちらのモデルもベルトドライブ方式。33/45回転に対応する。高精度のシンクロナス・モーターを備え、DCドライブACパワージェネレーター(クリーン電源回路)も用意。モーターの共振を防ぎ、安定した回転精度を実現している。
プラッターはアクリル製。トーンアームはアルミ製。寸法は218.5mm、オーバーハングは22mm。適合するカートリッジ自重は3~5.5g。オルトフォンの「OM10」カートリッジを装着している。
筐体にはMDFを採用し、はデカップリングフットも備える。外形寸法は420×330×112mm(幅×奥行き×高さ)、重量は5kg。ダストカバーなどが付属する。