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映画館CINE QUINTOが新生・渋谷パルコ内にオープン。11月下旬

パルコは、11月下旬に新生「渋谷PARCO」をグランドオープン。その8階に、自社運営のミニシアター「CINE QUINTO」(仮称)を開業する。渋谷PARCOの住所は渋谷区宇田川町15-1。

11月下旬にオープンする新生「渋谷PARCO」

渋谷PARCOは1973年にオープンし、渋谷カルチャーの中核として展開してきたが、建て替え計画により現在は一時休業。1969年の池袋PARCO開業から50周年を迎える2019年11月に、“次世代型商業施設”として生まれ変わるという。約180のショップが出店。「FASHION」、「ART&CULTURE」、「ENTERTAINMENT」、「FOOD」、「TECHNOLOGY」の5つの柱で構成する。

これらのうち「ENTERTAINMENT」の一つが8階にオープンするミニシアター「CINE QUINTO」。ジャンルを問わない個性的で良質な作品の上映に加え、海外ミュージカルなど映画以外の作品も積極的に上映し、「カルチャー好きが満足できる企画を実施する」という。

8階にオープンするCINE QUINTO、PARCO劇場、地下1階のQUATTRO LABO

オープニング作品として、芸術家・草間彌生のドキュメンタリー映画「KUSAMA: INFINITY(原題)」の公開が決定。60年以上にわたる芸術活動の中で、独自の芸術を表現し続け、世界で最も有名な芸術家の1人となった草間彌生の過去と、創作活動を追った、アメリカ制作のドキュメンタリー映画。配給はパルコ。11月下旬より、CINE QUINTO SHIBUYA PARCOほか全国ロードショー。

オープニング作品「KUSAMA: INFINITY」
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同じ8階には「PARCO劇場」を“パルコ文化発信の核”として開業。旧劇場の約1.5倍の座席数636席に拡張し、オールS席で鑑賞できるプレミアムな空間へ生まれ変わるという。年間の公演を100%自主プロデュースして360度の演劇ビジネスを展開する。こけら落とし公演として、2020年1月下旬から2月に「志の輔らくごinPARCO2020」と「ラヴ・レターズ」を上演。2020年3月にグランドオープン、2021年5月上旬まで14作品のオープニングシリーズ公演を予定している。

PARCO劇場

さらに、地下1階にはライブハウスCLUB QUATTROがプロデュースするミュージックカフェ&バー「QUATTRO LABO」をオープン。吉祥寺路面より移転オープンするもので、ハイエンドオーディオと3,000枚を超える膨大なレコードコレクションにより、アナログレコードリバイバルを象徴する店舗を目指す。「CLUB QUATTRO」や隣接する「GALLERY X」とともに、サテライト展示やイベントなどの連動企画も定期的に行なう。

5階には、VR/AR/MRを総称するXR技術を活用した「ART×TECHNOLOGY」のコーナーを用意。コンピューター制作した3次元のクリエイティブ作品を、スマートフォンやAR対応グラスを通して、あたかもその場に存在するかのように展示する空間演出を行なう。2018年に実施したVRのコンテンツアワード「NEWVIEW AWARD 2018」でPARCO賞を受賞したVR空間デザイナーDiscont氏によるインスタレーション作品の展示を予定。現在制作を進行している。

6階には、JAPAN CULTUREを発信するゾーンを形成。「Nintendo TOKYO」や「ポケモンセンター シブヤ」、「刀剣乱舞万屋本舗」などのコンテンツホルダーが集結した“電脳サブカルチャーの情報発信基地”を実現。「ゲーム、アニメ、eスポーツ、アート、ファッション、フードがジャパンキャラクターコンテンツと融合し、単にグッズを買うだけでなく、五感でその世界観を体感できる」という。

6階に“JAPAN CULTUREの発信基地”

そのほか、テクノロジーを活用したカフェやショップも出店する。ARを組み合わせた新感覚スイーツの提供を行なうティフォンの新業態カフェ「Tyffonium cafe」がオープン。また、クラウドファンディング活用の実証実験型AIショールーム「BOOSTER STUDIO by CAMPFIRE」では、IoT製品など、世に出る前のユニークなデジタル製品やアイデアを実際に触れて試せる。