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Soulution、小型でも“圧倒的パフォーマンス”追求したプリ「325」、パワー「311」

アーク・ジョイアは、スイスのブランド・Soulution(ソウリューション)の最新シリーズ「3シリーズ」から、プリアンプ「325」と、ステレオ・パワーアンプ「311」の2モデルを8月1日に発売する。価格はプリアンプが120万円、パワーアンプが185万円。6月に発売したプリメインアンプ「330」のセパレートモデルと位置づけられている。

プリアンプ「325」

スイス、チューリッヒに設立されたSoulutionは、CDやアナログレコードなどに記録された音楽を高純度なナチュラル・サウンドで再現する事を追求。新たに開発された3シリーズは、コンパクトサイズが特徴だが、「サイズからは想像し難い圧倒的なパフォーマンスにより、リアルな音場感や透明度の高さ、深い奥行を伴った実像感を再現する」という。

325 Preamplifier

新設計の電源部に、リニアレギュレータを備えたスイッチング方式電源回路を採用。電源回路は増幅回路から物理的に分離させ、徹底的なシールド処理を施している。電源ノイズは少なく、また各回路に供給する電圧を極めて安定化させる事に成功したという。

吟味を重ねた独創的回路配置とすることで、信号経路内の部品点数を最小限に抑え、信号の伝送距離を短縮化。左右のチャンネルをそれぞれ独立させた、デュアル・モノラル・レイアウト設計により、最適なチャンネル・セパレーションも追求。

ボリューム部分には、金属箔抵抗ネットワークとリレーを組み合わせ、高精度でノイズ感の少ないサウンドを実現。このボリューム回路と並列に音量設定用のPGAアンプを挿入し、ボリューム調整時にのみPGAアンプを使用するという手法で、リレーの不快な動作音を排除。滑らかなステップで調節ができる。89ステップ(@1dB)の細やかな音量調整も可能。

注文時のオプションで、MCフォノ・モジュールやDACモジュールの追加も可能。併載もできる。価格は「MCフォノ・モジュール」が330,000円、「DACモジュール」が480,000円。

プリアンプ「325」の背面。「MCフォノ・モジュール」を追加した状態

任意の1入力をサラウンド入力に設定変更し、マルチチャンネル使用時メイン出力からボリュームをバイパスした出力も可能。

入力端子はXLRバランス×2、RCAアンバランス×2。オプションのモジュールを使うとPhono MC入力×1も追加できる。DACモジュール追加時は、AES/EBU(XLR)×1、同軸デジタル×1、USB×1、LAN端子×1が追加される。DACの対応データは、PCMが192kHz/24bit、DSDは5.6MHzまで。DXDは352.8kHz/24bitまでサポートする。

出力はXLRバランス×1、RCAアンバランス×1。消費電力は最大200W。外形寸法は430×350×145mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は10kg。

311 Stereo Power Amplifier

最上位「7シリーズ」のステレオ・パワーアンプ「711」をコンパクトな筐体とし、「出来うる限りそれに近づけるべく設計された」というモデル。スピーカーの駆動力や制動力、信号伝送の正確さや速度などの、パワーアンプに必須な性能を、一切の妥協なく注ぎ込んだという。

311 Stereo Power Amplifier

アンプ回路は電源部から分離された場所に配置、誘電ノイズを除去するために、内部にシールドも施した。左右のチャンネルを分離した、デュアル・モノラル・レイアウト設計で、チャンネル・セパレーションも追求している。

アナログ・アンプ回路には、高精度のアイドリング電流管理を導入。環境による動作や音質への影響を抑制している。入力回路には、通常の音楽信号に合わせて混入するDC信号を監視する保護回路を搭載。出力までの配線を極限まで短縮化することで、より最良の信号伝送を可能にするという。

パワーアンプ最上位「701」、「711」用として開発した高品位スイッチング方式電源回路技術を採用。電源モジュールやフィルター・コンデンサ群といった内部パーツを効率的に配置。4基のスイッチング電源は、1,200VAの電力を回路内に供給。フィルター・コンデンサ群も総容量が160,000μF以上という大容量電源部を構築した。

各入出力に高性能なフィルターや、独自の電圧レギュレータも備えている。

出力は120W×1(8Ω)、240W×1(4Ω)。入力端子はXLRバランス×1。スピーカーターミナルはYラグ、バナナプラグ両対応。消費電力は最大1,200W。外形寸法は430×490×145mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は16.8kg。