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Soulution、“集大成”で580万円のフォノイコライザーアンプ

「755」

アーク・ジョイアは、スイスのSoulution(ソウリューション)が展開するフォノイコライザーアンプ「755」を9月4日に発売した。価格は580万円。

ソウリューションの最上位となる“7シリーズ”のフラッグシップモデルで、「刻まれた情報を忠実に再現しレコードの真髄を奏でる、同社のフォノイコライザー技術の集大成」とされている。

出力段にはアナログ・コンピューティングによって、さらに線形化され、40MHz(-3dB)の高域帯幅を持つパワートランジスターを備え、最適化された回路で構成されるという。これにより、音楽のディテールを忠実に再現しながら、三次元的な空間表現も実現し、「真に忠実な音楽の世界を十二分に堪能」できるという。

入力はRCA(MC)×2、RCA(MM)×1で、アンバランスのみに対応。アンバランス回路は信号経路内のパーツを少なくでき、伝送する信号の短縮化を図れるという利点があり、755では利点を活かしながら、左右チャンネル回路を個別に最適化したデュアル・モノラルレイアウトを採用。クロスストロークを実施的に排除したという。

MC入力は10~1000Ω、MM入力は47~47kΩで入力インピーダンスを調整できるほか、負荷容量(0~750pF)や出力ゲインも調整可能。そのほかハイパス・フィルタやグラウンドリフト機能、MONOモードといった機能も搭載する。

出力はRCA×1、XLR×1の2系統。出力電圧はRCAが8Vrms、XLRが16Vrms。周波数特性は0~1MHz。

さまざまなオーディオ機器や音源に対応するべく、ボリュームコントロール機能も搭載。アナログのパッシブボリュームコントロールには高精度で低ノイズの金属箔抵抗が使われている。ボリューム変更時のノイズをブロックするためにPGA(Programmable Gain Amplifier)も備えた。

電源は音楽信号を伝送するアナログ回路用と、ディスプレイを制御するデジタル回路用に、個別の専用電源を搭載する。ノイズの発生源となりやすいデジタル回路と分離することで、アナログ回路には極限までノイズレスかつクリーンな電源を供給できるとしている。

外形寸法は480×467×167m(幅×奥行き×高さ)。重さは30kg。

本体背面