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フォステクス、自作スピーカー用の最上位ユニット「Premium Craft」

フォスター電機 フォステクスカンパニーは、自作スピーカー用ユニットの最上位シリーズ「Premium Craft -プレミアムクラフト-」を発表。独自かつ新開発のHR振動板を搭載した16cmウーファー「W160A-HR」と、純度99.9%の純マグネシウムを振動板に採用した25mmリッジドーム・ツイーター「T250A」を受注生産で発売する。受注開始は10月1日から。1台の価格は「W160A-HR」が15万円、「T250A」が13万円。

「Premium Craft -プレミアムクラフト-」

「Premium Craft」は、フォステクスのクラフト・スピーカー・ユニットにおける最上位シリーズ。材質やドライバー方式、口径サイズなど、「最良の選択を行ない最新の技術を駆使して創り上げた、フラッグシップと呼ぶにふさわしいシリーズ」という。

「W160A-HR」と「T250A」は、「スピーカー・システムでのシナジーを確実に得るために、組合せでの使用を前提に開発。演奏している情景をリアルに感じるサウンドステージ。演奏者の情熱までも伝える音のエネルギー。Premium Craftシリーズは新世代のクラフト・スピーカー・ユニットとして、過去類を見ない最上級のサウンドを提供する」としている。

W160A-HR

独自のHR振動板を進化させた。振動板素材は、繊維質を主体とした材料の組み合わせで立体構造を形成する抄紙を、16cmウーファー用として新たに最適化。剛性を確保しながら分割振動を分散するHR形状の特徴をさらに活かし、高剛性と内部損失保有を両立させている。

W160A-HR

磁気回路にはアルニコマグネットを採用。ポールピースに銅キャップを配置することで、電流歪を低減させ明瞭度の高い低音再生を実現。

エッジには独自開発のフォームドラバーを採用。素材メーカーと共同開発した独自のフォームドラバーで、ソリッドラバーエッジの質感と布エッジの軽やかさを兼ね備え、UDRT(Up/Down Roll Tangential edge:アップロールとダウンロールをタンジェンシャル面で結合した構造)形状とともに共振を抑制。

波形状のデザインを採用した新設計プッシュプル・ダブルダンパーを搭載。波の方向が上下対称になるように2枚搭載することで、Cmsの直線性と振幅量確保の両立を実現している。

T250A

軽量で内部損失が高く、音響的に優れた素材である純マグネシウムを、純度99.9%で使用。リッジドーム形状に成型した振動板で、豊富な情報量によりクリアで伸びのある再生音が得られるという。

T250A

磁気回路にはアルニコマグネットを使用。ポールピースに銅キャップを配置し、電流歪を低減させながらも高い磁束密度を保有させた。

ウーファーと同様のUDRT形状フォームドラバーエッジを採用。ウーファーとツイーターの音色を揃えることで、一体感を向上させている。

高音域の拡散性を向上するステンレス製ディフューザーも搭載。振動板の保護も兼ねた美しい外観も特徴という。