ニュース

ゼンハイザー、新ドライバ採用の第3世代「MOMENTUM Wireless」9月30日発売

ゼンハイザーは、第3世代となる「MOMENTUM Wireless」を国内発表した。デザイン性に優れたアクティブノイズキャンセリング機能付きのBluetoothヘッドフォンで、ドイツで開催された「IFA 2019」で海外発表していた。日本での発売は9月30日で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は48,000円前後。

第3世代となる「MOMENTUM Wireless」

新開発の42mm径ドライバーを採用。高音をメインに、音質がさらにパワーアップしたという。再生周波数帯域は6Hz~22kHz。感度はBluetooth使用時で99dB、有線接続にも対応し、その場合は118dB。

BluetoothのコーデックはSBC、AAC、aptX、aptX Low Latencyに対応。高音質かつ、低遅延も追求した。Bluetooth 5.0 Class1に対応し、途切れにくさにもこだわっている。

アクティブノイズキャンセリング(NC)機能は3つのモードを搭載。NCの効果を高めるだけでなく、圧迫感からも開放するとしている。モードは「通常」と「ウインドーカット」、「プレッシャーカット」を用意。ヘッドフォンのハウジングの外側に1つ、内側に1つマイクを搭載し、通常モードではその両方を活用してハウジング内外の騒音をカットする。

「ウインドーカット」では、外側のマイクを使用、「プレッシャーカット」は内側のマイクだけを使ってノイズを低減する。また、周囲の音をチェックする、外音取り込みモードも備えている。

ハウジングが開いているか、閉じているかを感知。開閉で電源がON/OFFされる。また、ヘッドフォンを頭から取り外すと、再生を一時停止。再び装着すると再生を開始する。

「Smart Control」アプリを使い、内蔵イコライザーで音を調整する事も可能。イヤーパッドにはシープスキンレザーを採用。パールブラスト仕上げのステンレススチール製スライダーなど、デザインにもこだわっている。

BluetoothとNCを両方使った場合のバッテリー持続時間は17時間。置き忘れたヘッドフォンを見つけるための、Bluetoothトラッカー機能も備えている。

充電端子はUSB-C。有線接続用に1.4mのアナログケーブルも同梱。キャリングケースも付属する。ヘッドフォンの重量は約305g。

ハウジングは内側に折り畳める

ゴスペラーズの北山陽一氏がブランドアンバサダー就任

第3世代「MOMENTUM Wireless」を含め、同社製品は全て「一度聴いたら、もう戻れない」をコンセプトに開発されたという。ここには、高音質へのこだわりと同時に、ユーザービリティを高める事なども含まれている。

NC機能に3つのモードがある理由は、単にNCを強くするという発想ではなく、「ユーザーに不快感を与えない事」を念頭に開発した結果だという。また、ゼンハイザーはマイクメーカーでもあるため、「マイクに関する高い技術があるからこそ、高音質とNC機能のバランスが実現できる」という。

ゴスペラーズの北山陽一氏がブランドアンバサダーに就任

発表会では、ゴスペラーズの北山陽一氏がブランドアンバサダーに就任したことも発表。北山氏はゴスペラーズとして、また個人としても、ワイヤレスマイクを始めゼンハイザー製品を愛用しているという。

北山氏はビデオレターで登場。「ゼンハイザーさんには、ライヴの時のマイクや、自宅の小さなスタジオでもマイクを使わせていただいている。311の震災後から、毎月実施している“アカペラを遠くの皆さんと楽しむ”イベントでも機材はゼンハイザーさんのもの。なので、アンバサダーのお話を頂いた時は非常に嬉しくて、気合を入れています」と語る。

ゼンハイザーについては「職人魂」を感じるとのこと。「キレイな音だけでなく、音をそのまま届ける、モノがそこに存在している事を、いかに音でリアルに伝えるのか。それを真剣に考えている企業だと思う」と、印象を語った。