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映画「1917」は“カット封印”のワンショット撮影に注目。'20年2月公開

ダニエル・クレイグ版ジェームズ・ボンドの007シリーズなどを手掛けたサム・メンデス監督による最新映画「1917(原題)」が、2020年2月に全国公開されることが決定。公開に先駆け、同作品の特徴であるカメラの長回しによるワンショットの手法や苦労などを、監督やキャストらが語る特別映像が解禁された。

1917(原題)
(c)2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.

「1917(原題)」は、第一次世界大戦の若きイギリス兵のある一日を、壮大なスケールと深いドラマを、リアルタイムで描くという作品。若きイギリス兵スコフィールドとブレイクの2人の兵士が危険待ち受ける敵の陣地を抜け、進軍する仲間と兄弟が所属する1,600人の友軍兵士たちの命を救うべく、一刻も早く「作戦中止」の重要な伝令するために立ち向かう。

若きイギリス兵には、ジョージ・マッケイ(「マローボーン家の掟」)、ディーン・チャールズ=チャップマン(「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズ)のフレッシュな英国俳優を起用し、ベネディクト・カンバーバッチ、コリン・ファース、マーク・ストロングらイギリスを代表する実力派俳優が脇を固める。

(c)2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.

解禁されたフィーチャレット映像では、兵士たちの動き、さらに息づかい一つ一つを観客に体感してもらい、究極の没入感へ導くために敢行されたという撮影について、サム・メンデス監督が解説。「撮影にはこの辺をカットしよう、あのシーンをなくそうなどの編集という魔法の切り札があるが、本作ではできない」と撮影の苦労を語っている。

撮影監督のロジャー・ディーキンス、主演ジョージ・マッケイ、ディーン・チャールズ=チャップマンらは、屋外で順撮りしたため「天候によって撮影が左右される」ことや、「カメラを俳優のアクションにぴたりと合わせる」こと、「長回しにより照明を置くことができない」という難しさ、リアルタイムで描くため「映像に一貫性を持たせる必要があり、天候待ちをした」などのエピソードを語る。監督は「撮影がいかに困難だったか、その苦労と努力が映像全てに集約されている」とコメントしている。

サム・メンデス監督は、10月3日(現地時間)に実施されたNYコミコンにも登壇。「完璧に途切れなく物語を描くために、全てにおいて秒単位まで計算されるなど緻密な調整をした」と語り、リハーサルについては「今までの過去のどの作品よりも時間を費やした」、「自身のキャリアにおいて、最もエキサイティングな仕事だった」と自信を見せたという。

「1917(原題)」特別映像 “驚異のワンショット撮影”