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AIが全国民の価値を選別・殺戮する!? 映画「AI崩壊」本編映像解禁
2020年1月28日 08:00
10年後の日本を舞台に、全国民の個人・健康情報を管理するAI(人工知能)の暴走を描いた「AI崩壊」。1月31日の全国公開に先駆け、岩田剛典演じる天才捜査官・桜庭誠が、テロリストにされたAI開発者の桐生浩介(大沢たかお)を追い詰める本編映像が解禁された。
大沢たかおを主演に迎え、映画「22年目の告白-私が殺人犯です-」の入江悠監督がAIをテーマにオリジナル脚本で映画化したサスペンス作品。
AIが人間の生活に欠かせない存在となった2030年の日本。主人公の桐生浩介は、天才科学者と呼ばれ、画期的な医療AI“のぞみ”を開発するも、AIが突如として暴走。年齢、年収、家族構成、病歴、犯罪歴など、国民の個人データを完全に掌握したAIは“人間の生きる価値”を選別し、殺戮を始める……。
キャストは、開発者・桐生浩介役に大沢たかお。桐生の義理の弟で、桐生が開発したAIを保有する企業の代表・西村悟役に賀来賢人。警察庁のエースで、若き理事官の桜庭誠役を岩田剛典。警視庁捜査一課の刑事奥瀬久未役に広瀬アリス。所轄のベテラン刑事の合田京一役に三浦友和ほか、髙嶋政宏、芦名星、玉城ティナ、余貴美子、松嶋菜々子らが出演。監督・脚本は入江悠、企画・プロデュースは北島直明。配給はワーナー・ブラザース映画。
解禁映像は、メガネ&七三分けでスーツ姿の捜査官・桜庭誠が、捜査AI“百眼”を駆使して主人公の桐生を追い詰める緊迫の本編シーン。エリートの桜庭役を演じる岩田剛典は、長尺なセリフのシーンでも淡々と口だけを動かすクールな演技を意識するなど役作りを徹底したという。
本作の監督・脚本を務めた入江監督は映画化にあたり、AIが普及した世界を描くため、人工知能学会に入会し徹底的にAIについてリサーチ。AIに詳しい識者から様々な話を聞き、リアルに起こり得る“AIが発達した日本”を作り上げたという。
中でも医療分野でAIが急速に進歩すると考え、オリンピック以降の2030年までの間に「例えば“あなたはこのアレルギーがあるからこの食事はやめなさい”ということが携帯に届くということは、実際に起こり得ると思う」と予測。
その一方で、つねに社会から“監視”されている恐怖も起こるかもしれないと明かし「僕は監視カメラに興味があるが、今でも監視カメラを見ると自分はこの空間から逃げられるだろうか? と見てしまう。するとほとんど死角がない。360度カメラとかで撮られているので、逃げられない」と話す。
そして、日本にとって節目であり、オリンピックが開催される2020年にこそ、本作を作り上げた意味があると語り「2020年は日本のこれからにとってターニングポイントになる気がする。東京オリンピックもあり、21世紀に入ってからこれまでの間、割と輝かしい未来から遠ざかっている印象を、みなが持っていたと思う。僕らの社会をこれからどうするか? という時に、一歩立ち止まって考えるのはオリンピックが終わってから。その年にこの映画が公開され、これからの社会を作っていく若い人が一歩でも前に良い方向に進んでくれたらいいなと思う」とコメントしている。