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AbemaTV有料会員は59.3万人に増加。オンデマンド視聴比率が上昇

サイバーエージェントは29日、2020年度第1四半期('19年10~12月)の決算を発表。売上高は前年比4.4%増の1,156億円、営業利益は同44.6%増の77億円で増収増益となった。メディア事業は「AbemaTVが増収をけん引した」としており、営業損益は50億円の赤字だが、売上高は6.9%増の122億円となった。有料会員「Abemaプレミアム」は、59.3万人に増加した。

2020年度第1四半期業績

AbemaTV、Ameba、タップル誕生などを含むメディア事業は、売上高122億万円(前年比6.9%増)、営業損益は50億円の損失となった。

AbemaTVは、開局から3年9カ月で4,800万ダウンロードを突破。「年末年始も、特番や恋愛リアリティーショー等で1,000万WAU(週間アクティブユーザー)超え」としている。地上波で「アベマの時間」を放送するなど、テレビ朝日との連携も強化している。

AbemaTVの会員数推移

「リニア」の配信番組を、続々「オンデマンド」でも提供する取り組みも行なっており、「リニア」×「オンデマンド視聴」のハイブリッド化を進めている。

新しい広告フォーマットも拡充。起動画面などへの掲載で、全アクティブユーザーへの広告配信が可能な「AbemaTVフルリーチプラン」などを提供している。協賛により有料番組の無料視聴が可能な、オンデマンドの協賛企画も実施した。

12月のオンデマンドによる視聴時間の割合は、前年の32%から、'19年は38%に増加
月額960円(税込)の有料会員「Abemaプレミアム」は、前年比約1.7倍の59.3万人に増加した。また、4月に開設した「競輪チャンネル」は、取扱高が急拡大。3四半期で取扱高約4倍の17億円に達した。

有料会員Abemaプレミアムの加入者数

今後の中長期的な売上高の見通しとしては「広告・課金収入を順調に伸ばしつつ、周辺ビジネス等によりマネタイズを加速する」としており、メディア事業の中長期の柱の一つとして、AbemaTVのマネタイゼーション強化を図る。

ゲーム事業は、新作「ワールドフリッパー」と「ブレイドエクスロード」 が貢献し、売上高352億円(前年比3.1%減)、営業利益51億円(同60.3%増)の黒字となった。

今後2~3月に予定している周年記念タイトルとして、「グランブルーファンタジー」(6周年/3月)、「プリンセスコネクト!Re:Dive」(2周年/2月)、「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」(3周年/3月)の各作品をラインナップ。

新規タイトルとしては、「この素晴らしい世界に祝福を! ファンタスティックデイズ」(2月末)や、「ウマ娘 プリティーダービー」('20年)などを予定している。