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「野性の呼び声」映画化にはハリソン・フォードが不可欠だった!? 役作り秘話公開

2月28日に全国公開される映画「野性の呼び声」。名犬バックと旅する主人公ソーントンをハリソン・フォードが演じている事も話題の作品だが、ハリソン・フォードがどのようにソーントンの役作りを行なったのか、その秘話が明らかになった。

「野性の呼び声」
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アメリカを代表する作家ジャック・ロンドンの名作冒険小説を基に、地図にない地を目指し旅する男ソーントンと奇跡の名犬バックの出会い、そして言葉の壁を超えた友情と冒険を描くアドベンチャー作品。

ハリソンが演じたソーントンは、秘境アラスカで地図にない地を目指す孤独な男。ある日数奇な運命に導かれ犬ぞりの先導犬となったバックと出会うことで、2 人は強い絆で結ばれるようになる。

そんなソーントンに関して、クリス・サンダース監督は、「原作の中でソーントンのキャラクターはそこまで定義されていませんでした」と明かす。

しかし、「ハリソンは、この企画の当初からソーントンとバックの関係に自分の感情を合わせてくれた。ソーントンの個性やキャラクターを見つけてくれて、ソーントンがどんな人物なのかということを定義づけてくれたのです。とても繊細で素晴らしいキャラクターにしてくれました」と、ハリソン自身が原作以上に主人公の魅力を引き出していたと説明する。

ハリソンは、自身が演じたソーントンという役柄に関して、「人生にも、居場所にも居心地の悪さを感じるようになってしまった人」と表現。そして「彼が1人で旅を続けるのは、彼と息子がずっと冒険を夢見ていたからだよ。特に彼の息子は山々やゴールドラッシュの話に強く惹かれていた。その息子が不幸にもなくなってしまたんだ」と続け、息子を失ったことで大きな喪失感を抱えていることを明かした。

ハリソン・フォードと言えば、「スター・ウォーズ」シリーズのハン・ソロや、「インディ・ジョーンズ」シリーズのインディアナ・ジョーンズなど、一筋縄ではいかないアウトローな雰囲気を持つキャラクターでお馴染み。本作で彼が演じたソーントンも同じようなアウトロー的雰囲気を持つが、今回は更に悲哀を感じさせる。

ハリソンの役作りに関して監督は、「とても印象的だったのは、ある分量のセリフがあるとすると、ハリソンはギュッと凝縮し、贅肉の無いものにし、それでいて観客にとってとても記憶に残るような形に変えてゆくのです。それは見ていてとても驚きますよ!」と魅力を語っている。

「野性の呼び声」:特別映像