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テレビ受信の同軸ケーブルに関するJIS規格が改正。4K8K放送に最適化

経済産業省は20日、日本産業規格(JIS)の2月の制定・改正内容を発表。この中で、テレビ受信用の同軸ケーブルの性能や特性に関して規定を変更したことを明らかにした。

衛星放送用テレビ受信設備の構成例。赤線部分が同軸ケーブル
出典:総務省 衛星放送用テレビ受信設備の施工ガイドライン

放送を受信するためにアンテナからテレビまで接続する同軸ケーブルに関する改正で、2018年12月から新4K8K衛星放送が開始されたことに合わせたもの。

「従来の同軸ケーブルでは、無線LANや電子レンジの影響を受けてノイズが入り、鮮明な映像が映らなくなることもあるため、新4K8K衛星放送に十分に対応することが困難」としており、同軸ケーブルのJISの性能や特性を改正し、新4K8Kの衛星放送にも対応できる規定内容になった。

今回の改正により「同軸ケーブルの生産、配線設計、配線工事などの単純・合理化、新4K8K衛星放送の普及への貢献が期待される」という。

今回の発表によれば、上記以外にも「ステンレス鋼の化学発色皮膜-品質及び試験方法に関するJIS制定」や、「多様化する太陽電池モジュールの評価に関するJISの整備」を含む30件の制定と71件の改正が行なわれている。