ニュース

あの日の「テレビマガジン」×「マジンガーZ」が完全復刻

講談社は、子供向けヒーロー・テレビ雑誌雑誌「テレビマガジン」のマジンガーZ付録と口絵を完全復刻した「テレビマガジン完全復刻コレクション マジンガーZ」を4月9日に発売する。価格は5,050円。

テレビマガジン完全復刻コレクション マジンガーZ

美しい資料としての性格を兼ね備えた、「『テレビマガジン』を読んでいたあの頃に返って記事を読め、付録を組み立て、ポスターを広げ、機械獣トランプで遊んでいただける究極の一冊」としている。

復刻本の編集は一般的に、原本をバラしてスキャンして進めることが多いが、テレビマガジンは雑誌が貴重なこともあり、バラさずに作業したという。ノド(中央)が歪んでうまくスキャンできず、別途カメラで撮影、画像を合成してページデータを作ったとしている。

ゴミや折れ目などの汚れを消し、時間とともに消えた文字、インクのノリが悪くて見えにくかったりするイラストの掠れを当時を想像して復元。インクの滲みや劣化によって色が薄くなったページをオリジナルに近づけ、かつての雑誌と同じような色味を出したという。

画像データになっているため、文字の打ち直しはできず、本文に使われていたフォントも現在流通していないため、ページを再現するために一文字ずつ画像として修正。古い雑誌の青インクを使った1色ページでは裏写りが酷く、何が描かれているのか判別すら難しいページが多数存在。「この修復にとんでもない時間と費用がかかってしまいました」としている。

左:裏写りの酷い青1色のページ、右:修復後

綴じ込み付録は、当時と同じ大きさ、同じような紙質で1冊に組むと、本を閉じたときに厚紙のフチの跡が他ページにつくほか、本を開くとページが剝れやすくなることが判明したという。そのため、すべての付録を綴じることを断念し、いくつかの付録は厚紙のケースに収納され付属する。