ニュース

東芝、ブラウン管製造の深谷事業所を'21年閉鎖。56年の歴史に幕

東芝は30日、埼玉県の深谷事業所を2021年9月末に閉鎖することを決定した。

深谷事業所は、1965年に日本初のカラーテレビ専門工場として操業を開始し、1969年にはブラウン管工場が操業を開始。深谷事業所は東芝の映像、および電子デバイス事業の中核拠点として、テレビを始めとした映像製品や、ブラウン管、液晶ディスプレイなどの部品を生産してきた。

その後、構造改革等を経て、近年は東芝グループのティ・ディ・ピー(TDPI)が航空機用ブラウン管の製造を継続していたが、TDPIがブラウン管の製造を'21年3月末に終息する予定であることを受け、深谷事業所の閉鎖を決定した。

現在、深谷事業所に勤務する東芝グループ従業員は、グループ内の他拠点で勤務を継続する予定。今後、深谷事業所の建物の解体を順次進めるとともに、跡地の活用・処分について検討していくとしている。