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コンパクトなハンドメイド真空管アンプ「MHaudio UA-1」
2020年11月11日 08:15
ハンドメイドオーディオメーカーのMHaudioは、真空管アンプ「UA-1」に新色ブラックを追加し、クラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING」にてプロジェクトを開始した。プランは10人限定で20%オフの66,800円(税込)や、UA-1と同色のスピーカー「WAON」とセットで33人限定155,000円(税込)などを用意する。
ハンドメイドで制作された小型の真空管アンプ。真空管を交換することで音色の違いも楽しむことができ、交換用の真空管がセットになった替球(かえだま)オプションも用意する。1本の替球ライトが2,500円(税込)、2本セットでうち1本がプレミアム品となる替球ダブルが6,000円(同)。
入力された音楽信号を真空管で増幅し、最新の半導体デジタルアンプでスピーカーを駆動できるパワーまで増幅する、2種類の増幅方式を使った「ハイブリッド方式」を採用。「真空管の音の良さ」と「半導体の駆動力」と双方の長所を組み合わせることで、コンパクトで音の良い真空管アンプを実現したという。
昨年のクラウドファンディングでは、164名から総額16,211,400円の支援を集めプロジェクトを達成。約半年をかけて全ての支援者に製品を届けたとしている。今回、支援者からの反響や、後から知った人たちの「購入したい」「どこで見られるか」などの声に応え、プロジェクトを開始。支援/予約を受け付ける。
プロジェクトを開始するにあたり、前回同様のシルバーに加え、ブラックバージョンを用意。ブラックバージョンは、シルバーと同様にヘアラインのステンレス鋼板を精密板金加工した上に、ブラックニッケルメッキを施すことで実現。「精密板金屋さんが『こんな処理もあるよ!』と試しに作って見せてくれたのがきっかけ」で製作を決めたという。
一方で、メッキされたボディは傷や汚れに非常に敏感なため、全ての製作工程で製作にとても気を使う必要があるため、製作数を限定。「正直、今後もまた作れるかどうかはわかりません」としている。
シルバーとブラックでは、アンプの機能・性能は全く同じながら、異なる外装パーツや仕上げを採用。ブラックのボリュームつまみの周囲にローレット加工を施しているほか、パイロットランプはブルーを採用している。なお、ブラックは時間とともに茶褐色系の色に変化し、質感も変わっていく様子が楽しめるという。
入力端子は、フロントパネルに3.5mmステレオミニ(アナログ1)、シャーシ上にRCA(アナログ2)を備え、リアパネルにUSB-Bコネクタを備える。USBデジタル入力は、32kHz/44.1kHz/48kHz(16bit)に対応。アナログ1、2に同時入力するとミックスされるほか、アナログ1に接続した状態ではUSBデジタル入力がカットされる。
スピーカー出力はバラ線ネジ締めとバナナプラグに対応。フロントパネルに3.5mmステレオミニ出力も備える。
使用真空管は12AU7。定格出力はスピーカーが6.5W+6.5W(8Ω)、ヘッドフォンが8mW+8mW(16Ω)。周波数特性は20Hz~20kHz。
消費電力は最大25W。外形寸法は90×148×90mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約560g(ACアダプタ除く)。専用ACアダプタが付属する。