ニュース
Netflixが第93回アカデミー賞で16作品・38部門ノミネート
2021年3月16日 12:20
Netflixは15日、第93回アカデミー賞において、「Mank/マンク」「シカゴ7裁判」など計16作品・38部門にノミネートされたと発表した。日本におけるNetflix作品として、最多ノミネートになるという。アカデミー賞授賞式は、4月25日(現地時間)に開催される。
「作品賞」「監督賞」「主演男優賞」など、最多10部門にノミネートされたのは、デヴィッド・フィンチャー監督&ゲイリー・オールドマン主演「Mank/マンク」。1941年の名作映画「市民ケーン」でアカデミー賞脚本賞を受賞した脚本家“マンク”ことハーマン・J・マンキウィッツを主人公にした実話ベースの物語で、のちの名作が生まれるまでの壮絶な舞台裏を描く。
エディ・レッドメイン、ジョセフ・ゴードン=レヴィットら豪華競演の「シカゴ7裁判」が「作品賞」「助演男優賞」など6部門にノミネート。反体制に立ち上がったクセ者“シカゴ・セブン”の裁判を描く、実話に基づく人間ドラマである本作は、ノースカロライナ映画批評家協会賞でサシャ・バロン・コーエンが助演男優賞を受賞、そして英国アカデミー賞でも作品賞にノミネート。米・映画レビューサイトRotten Tomatoesでは批評家スコア90%、オーディエンススコア91%(3月15日時点)という高評価を得ている。
「マ・レイニーのブラックボトム」は、チャドウィック・ボーズマンの「主演男優賞」など5部門にノミネート。本作はチャドウィック(「ブラックパンサー」)の遺作となった作品で、“ブルースの母”と呼ばれた歌手マ・レイニーと、ミュージシャンたちを描いている。
米映画レビューサイトRotten Tomatoesでは、批評家スコア98%(同)の高い評価を獲得。チャドウィックは、シカゴ映画批評家協会賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞、そして放送映画批評家協会賞でも主演男優賞を受賞、英国アカデミー賞でも主演男優賞にノミネートされており、アカデミー賞での受賞でも本命とされているという。
トム・ハンクス主演&ポール・グリーングラス監督の「この茫漠たる荒野で」は撮影賞・作曲賞など4部門ノミネート。
また「私というパズル」ではヴァネッサ・カービーが主演女優賞、「ヒルビリー・エレジー-郷愁の哀歌-」のグレン・クローズが助演女優賞、グレン・キーン監督の「フェイフェイと月の冒険」は長編アニメーション賞にそれぞれノミネート。
ほかにも「ミッドナイト・スカイ」「ファイブ・ブラッズ」「これからの人生」「ザ・ホワイトタイガー」「愛してるって言っておくね」など、全16本もの作品がノミネートされている。
作品と各部門のノミネートは下記の通り。
「Mank/マンク」 (原題:「Mank」)
10部門
作品賞、監督賞(デヴィッド・フィンチャー)、主演男優賞(ゲイリー・オールドマン)、助演女優賞(アマンダ・セイフライド)、撮影賞、美術賞、作曲賞、音響賞、衣装デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞
「シカゴ7裁判」 (原題:「The Trial of the Chicago 7」)
6部門
作品賞、助演男優賞(サシャ・バロン・コーエン)、脚本賞、撮影賞、編集賞、歌曲賞
「マ・レイニーのブラックボトム」 (原題:「Ma Rainey's Black Bottom」)
5部門
主演男優賞(チャドウィック・ボーズマン)、主演女優賞(ヴィオラ・デイヴィス)、美術賞、衣装デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞
「この茫漠たる荒野で」 (原題:「News of the World」)
4部門
撮影賞、美術賞、音響賞、作曲賞
「ヒルビリー・エレジー -郷愁の哀歌-」 (原題:「Hillbilly Elegy」)
2部門
助演女優賞(グレン・クローズ)、メイクアップ&ヘアスタイリング賞
「私というパズル」 (原題:「Pieces of a Woman」)
主演女優賞(ヴァネッサ・カービー)
「ファイブ・ブラッズ」 (原題:「Da 5 Bloods」)
作曲賞
「ザ・ホワイトタイガー」 (原題:「The White Tiger」)
脚色賞
「ミッドナイト・スカイ」 (原題:「The Midnight Sky」)
視覚効果賞
「これからの人生」 (原題:「The Life Ahead」)
歌曲賞
「ユーロビジョン歌合戦 ~ファイア・サーガ物語~」 (原題:「Eurovision Song Contest: The Story of Fire Saga」)
歌曲賞
「フェイフェイと月の冒険」 (原題:「Over The Moon」)
長編アニメーション映画賞
愛してるって言っておくね」 (原題:「If Anything Happens I Love You」)
短編アニメ-ション映画賞
「オクトパスの神秘: 海の賢者は語る」 (原題:「My Octopus Teacher」)
長編ドキュメンタリー映画賞
「ハンディキャップ・キャンプ: 障がい者運動の夜明け」 (原題:「Crip Camp: A Disability Revolution」)
長編ドキュメンタリー映画賞
「ラターシャに捧ぐ ~記憶で綴る15年の生涯~」 (原題:「A Love Song For Latasha」)
短編ドキュメンタリー映画賞