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「呪術廻戦」今夜アニメ最終回。1年生キャストが見どころを語る
2021年3月26日 18:00
3月26日の放送で最終回を迎えるTVアニメ「呪術廻戦」。最終回「共犯」の放送に向け、呪術高専1年生のメンバーを演じる、榎木淳弥(虎杖悠仁役)、内田雄馬(伏黒恵役)、瀬戸麻沙美(釘崎野薔薇役)ら3名のキャスト陣によるオフィシャルインタビューが到着した。
振り返る、熱かったシーン
――TVアニメ『呪術廻戦』の終盤までを振り返って、特に印象に残っていることは?
榎木淳弥(以下、榎木) :僕は1クール目終盤の真人戦です。容赦ない展開で、メンタル的にも肉体的にも打ちのめされることが多かったので。でも、真人のキャラは好きです。“純粋悪”という感じで、向こうは向こうの都合で、蹴散らすような感覚で襲いかかってくる。だから、こちらはこちらで、同じような気持ちで闘っていました。
内田雄馬(以下、内田) :あの闘いは、純粋に相手を「殺す」ことに集中していましたよね。
瀬戸麻沙美(以下、瀬戸) :実際、虎杖も「殺す」って言っていた。以前の虎杖らしからぬシーンでしたね。
内田 :僕は、作画が素晴らしいと思いました。アクションシーンなどいろいろ印象に残っていますが、特に印象深いのは「緩急」のすごさです。たとえば「六本木に行くぞ!」と言った時に、「ろっぽんぎ! ろっぽんぎ!」って喜んでいたり。いつも死線と隣り合わせだけど、どこかに「抜きどころ」がある。シビアな状況は受け入れた上で、気を抜くところは抜くという姿勢がちょっと今っぽくておもしろいです。
――でも伏黒は、そういう抜きどころで比較的、大人しめで。
内田 :性格の真面目さがそういうところに出ていると思います。
瀬戸 :私は、野薔薇と西宮が戦った後の回想シーンが印象に残っています。虎杖と野薔薇とパンダが、物陰から真希さんを見ながら彼女の身の上を話して。「だからまずは団体戦で勝つ!」って気合いを入れたら、それを真希さんが聞いている。
――「聞こえてんぞ」の場面ですね。
瀬戸 :そこです。少し柔らかい日の光が差し込んでいる雰囲気の映像も美しかったし、OAを観てあらためてグッときました。
内田 :あと、虎杖が「死んだ」ことを知った伏黒と釘崎が、二人で話すシーンも熱かったです。
瀬戸 :ああ、あのシーンは、私も演じていて楽しかった! 結構、尺もたっぷりあったから、本当にこのシーンを大事にしているんだなって感じました。
内田 :二人とも思うことはあるだろうけれど、多くは口にしない。お互いに気を遣った結果、生まれたあの会話の雰囲気、とても良かったです。
瀬戸 :でも、本人たちは気を遣っていると見せないようにしているし、お互い顔を見て話してないし、最後のショットは背中の引きだったりするし。見せ方が切なかったですよね。
気になる最終回は?
――第2クール最初の大きなドラマは「京都姉妹校交流会編」でした。
榎木 :先輩たちの戦いにもそれぞれ見どころがあって、見応えがありましたね。虎杖は東堂のおかげで成長したけど、二人のバトルはスピード感があって楽しかったです。あと、加茂さんの術式や、花御とのバトルもすごかった。伏黒の式神「満象」も登場したし。
内田 :そう、象さん(笑) 加茂さんとの場面は、バトルのスピードの中で術式を説明するのが難しくて、苦労したのを覚えています。これを読んでいる人はぜひ、「呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)」10回続けて言ってみてください(笑)
瀬戸 :あと「特級呪術師(とっきゅうじゅじゅつし)」も(笑)
一同:(笑)
――現在放送中の「起首雷同編」では、伏黒にもスポットがあたっていますね。
内田 :ついに過去が描かれました。伏黒の心根は、いろんな所から少しずつ積み重ねられているので、それを頭の中でつなげて整理するのが大変です。でも、そこから彼の心を探るのがおもしろいところでもあります。
榎木 :虎杖と釘崎が、伏黒を気にかけるシーンもありました。「もっと話してくれよ!」みたいな深刻な雰囲気じゃなくて、「友達だろ?」ってあっさりしているのが良かった。
瀬戸 :ああ、確かに。事件と自分のお姉さんに身に起きたことに関係があるのではと知って、伏黒の視界が狭くなっていた時だから。虎杖と野薔薇の言葉で、視界が急に開ける感覚がありましたよね。その後の、虎杖と野薔薇の共闘も印象的です。お互い、勝手に身体が動いて、戦いながらコンビネーションが生まれているような感覚。それぞれが積み重ねてきた成長が感じられました。
――最後に、最終回の見どころを教えてください。
榎木 :……オレたちの戦いはーー。
内田 :これからだ!(笑)
瀬戸 :(笑) 原作はまだ続いているし、きっとみなさんもどんな最終回になるか気になっていると思いますが……。
内田 :アニメとして積み重ねてきたドラマのひと区切りがしっかり描かれているので、楽しみにしていただければと思います。
榎木 :アニメオリジナルの描写も足されているし、最後の展開は胸にグッときます。原作を読んでいる人もいない人も満足できる最終回になっていますからお楽しみに!