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SpaceX、大型宇宙船4度目の打ち上げ試験をライブ配信

現地3月10日に行なわれた「SN10」試験飛行の様子
(C)SpaceX

航空宇宙メーカーの米SpaceXは、早ければ現地時間の3月30日、大型宇宙船「Starship」のプロトタイプ「SN11」の打ち上げ試験を実施する。SN11の打ち上げはテキサス州にある施設「Starbase」で行なわれ、試験の模様はSpaceX公式サイトなどでライブ配信される。

船体のフラップを使って姿勢を制御する
(C)SpaceX

前回行なわれた試験同様、SN11は搭載した3機のラプターエンジンを使って高度約10kmまで上昇。その後は、地球再突入後を想定した軌道に入り、船体に取り付けられた4つのフラップを使って姿勢を制御、一定まで高度を下げたあとはエンジンに再点火して、垂直着陸を試みる。

現地時間の3月10日には、プロトタイプ「SN10」を使って同様のテストが行なわれており、この際は無事に着陸したものの、その後SN10が爆発するアクシデントが起きていた。

試験の模様は打ち上げ数分前から、同社公式サイトなどでライブ配信される予定。試験スケジュールは流動的なため、最新のスケジュールは各種SNSを通じて発信するとしている。

SpaceXが開発しているStarshipは再利用可能な宇宙船。将来的には搭乗員や荷物を地球軌道上、月、火星などに輸送する手段として使われる計画が掲げられている。