ニュース

光城精工、ハイブリッドやEVも想定したカーオーディオ用電源フィルタ

カーオーディオ用電源フィルタ「N-04」

光城精工は、カーオーディオ用電源フィルタ「N-04」を8月20日に発売する。価格は27,500円。8月9日から先行販売も実施し、8月4日正午までの予約分は8月6日から出荷される。

高周波領域のノイズリダクションに特化したというカーオーディオ用電源フィルタ。カーオーディオ用電源フィルタは、主に大容量の電解コンデンサやチョークコイルとの複合回路で形成。これらはバッテリの電圧変動や比較的低いノイズの周波数帯域に対し大きく作用し、バッテリの電圧変動は車載電子機器の安定稼働やカーオーディオの音質にも影響する事から、市場ニーズがあるという。

一方で、ハイブリッドやEV化により、カーオーディオ機材を含めて車載される各種制御電子機器のデジタル化が進み、車内が様々な高周波ノイズで溢れるようになっており、「N-04」は、「こうした高周波ノイズに対応すべく、高周波特性に優れたフィルムコンデンサを容量別に配列、高周波インピーダンスを低減化し、インバータやスイッチング電源、内部クロックなどから発生されるノイズを抑制、減衰する」という。

「N-04」のフィルタを構成するフィルムコンデンサには、高周波特性に優れ、ホームオーディオ向け製品にも採用している岡谷電機製ノイズサプレッションキャパシタと、TDK製EMIサプレッションキャパシタを採用。

また、オーディオの場合、ノイズの減衰帯域を広めることは聴感上の特性(再生音)に影響をおよぼすため、「聴感上の特性を重要視。試聴先行優先型で取り組み、その結果どのようなフィルタ特性なったか確認観測のもと製品化を行なっている」という。

カーオーディオ用電源フィルタ「N-04」

フィルタを構成するフィルムコンデンサ群はブスバーに直接実装。ブスバーによるストレート近接並走配線により、パワーライン間の浮遊容量(見えないコンデン形成)を利用すると共に、不要なインダクタンス成分の発生を抑え、より効果的なノイズリダクション効果を生むとする。

入出力端子台は2端子タイプを採用。電源入力の±、および出力の±を備え、大容量パワーアンプのフィルタにも対応できるよう、最大100Aにも耐える端子台となっている。

接続はAWG#4(推奨)までのケーブルで接続が可能で、出力GND端子に別売のBODYアース強化BOX「ve-02」(旧製品VE-01含む)と併用することで、更なる音質向上が期待できるという。

外形寸法は81×159×40mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約490g。