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ソニー、LDAC対応でNCも強化した重低音ヘッドフォン「WH-XB910N」
2021年9月29日 13:04
ソニーは、高いアクティブノイズキャンセリング性能と、迫力の重低音再生を実現したというヘッドフォン「WH-XB910N」を10月8日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は26,400円前後。カラーはブラックとブルーを用意する。
「WH-XB900N」の後継モデルであり、上位モデル「WH-1000XM4」で培った技術も投入して進化している。
外観的には、スイーベル時にも形状がシンプルで美しく見えるようにデザインに変更。カラーバリエーションのブルーモデルの明るさも変更された。
アクティブノイズキャンセリング(NC)機能は、フィードフォワードマイク2基で処理していたシングルNCのXB900Nと比べ、XB910Nではフィードフォワードマイク×2、フィードバックマイク×2でノイズを集音して処理するデュアルノイズキャンセリングに進化。高いNC性能と、自然な外音取り込みを実現した。
EXTRA BASSシリーズならではの、迫力のある重低音再生も追求。ハウジングは密閉型で、ユニットは40mmのダイナミック型。圧縮音源を、CD音質相当まで補完して再生するというDSEE機能も備えている。360 Reality Audio認定モデルでもある。
対応コーデックはSBC/AAC/LDAC。
装着性を高めるために、1000XM4で採用されている立体縫製のイヤーパッドを搭載。耳あたりを改善し、装着感を向上させると共に、遮音性もアップ。NC機能向上にも寄与している。
ビデオ会議などでも利用可能。フィードフォワードマイクと、口元に搭載した通話専用マイクを活用し、高精度なボイスピックアップが可能。2台の機器との同時接続も可能で、各々で通話も音楽も受信が可能。接続の切り替えが不要になり、利便性が向上している。
ハウジングに触れることで、再生制御などの操作が可能なタッチセンサーを装備。外音取り込みのクイックアテンションも利用可能。本体は折りたたみ、スイーベルできる。重量は252gと、従来モデルより2g軽くなっている。
バッテリーの持続時間はNC OFF時で50時間、ON時で30時間。10分の充電で4.5時間再生できる、急速充電にも対応。
Googleの「Fast Pair」や、Windows 11の「SwiftPair」にも対応。AmazonのAlexaを声で呼び出す事もできる。キャリングケースも付属する。
音を聴いてみた
短時間ではあるが、「WH-XB910N」を試聴してみた。
WH-XB900Nから進化したNC性能を体験してみると、「グォオオオ」という騒音を、全帯域でまんべんなく小さくして「クォー」という感じの音になるXB900Nに対し、XB910Nは中低域をそこからさらに低減。「クォー」が「サーッ」という、高域だけ少し騒音が残ったレベルまで静かになる。これは大きな進化だ。
重低音の“重さ”も進化した。XB900Nは、確かに低音の迫力はあるが、低音自体がやや“軽い”。対してXB910Nは、「ズズン」と重い低音がしっかりと沈み、音楽全体にドッシリとした安定感がある。
音の輪郭にも、野太さ、力強さがある。中低域はかなり主張が激しい一方で、高域のクリアさは維持されており、ボーカルやメロディも聞き取りやすい。