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ニコン、8K動画撮影対応フルサイズミラーレス「Z 9」年内発売。約70万円

「ニコンZ 9」

ニコンイメージングジャパンは、「ニコンZマウント」を採用したフルサイズミラーレスカメラ「Z 9」を年内に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は70万円前後。

3月に開発発表された、「ニコンの最先端技術を結集させ、静止画・動画ともにニコン史上最高の機能・性能を備えた」とする、Zシリーズ初のフラグシップモデル。新開発の35.9×23.9mm積層型CMOSセンサーと、画像処理エンジン「EXPEED 7」を搭載し、世界最多という、9種類の被写体検出(人物、犬、猫、鳥、自転車、バイク、車、列車、飛行機)に対応した。

動画撮影においては、世界最長約125分の8K UHD/30pの動画を、外部レコーダーを使わずカメラボディー内のメモリーカードに記録可能。「S-Line」のNIKKOR Zレンズと組み合わせることで、画面の隅々まで高い描写性能を発揮するという。

4K UHD/120p/60p/30pにも対応。4K UHD/120p動画でも画面クロップ無しで撮影可能で、異なるフレームレートで撮影しても、同じ画角で揃えて動画編集できる。10bitでニコン独自の「N-Log」、HLG収録に対応。そのほか、記録フォーマット「ProRes 422 HQ」にも対応。9種類の被写体検出は動画撮影にも対応する。

また、今後のファームウェアアップデートで、8Kを超えるオーバー8K/60pを含む12bit RAW動画のカメラ内記録機能の搭載、動画撮影における操作性や機能向上に対応予定だという。

ニコン初の縦横4軸チルト式の画像モニターを搭載。縦位置、横位置問わずハイアングルおよびローアングル撮影の高い操作性を実現する。縦位置撮影時には静止画ライブビューのユーザーインターフェースが縦表示へ自動で切り替わるため、表示確認や操作が容易としている。

電子ビューファインダーには「Real-Live Viewfinder」を新たに搭載。「従来の光学ファインダー(OVF)や電子ビューファインダー(EVF)の見えを超える」としている。ファインダー像の消失が起きないよう同一画像を表示する従来のブラックアウトフリー撮影とは異なり、実際の被写体の動きを常に表示。表示飛びも無く、被写体を途切れなく目で追えるという。

インターフェイスはUSB-C。映像出力はHDMIを備える。音声出力は3.5mmステレオミニジャック。マイク入力は3.5mmステレオミニでプラグインパワーマイク対応。そのほか、10ピンターミナル、有線LAN端子を搭載する。Wi-Fi対応で、Bluetoothは5.0準拠。

記録媒体は、XQDカードに加え、8K UHD動画撮影や高画素の高速連続撮影に適した、高速書き込みに適したCFexpress(Type B)に対応。

動画の最長記録時間は125分。ファイル形式はMOV、MP4。映像圧縮方式はH.265/HEVC(8bit/10bit)、H.264/AVC(8bit)。音声記録は記録ファイルがMOVの場合はリニアPCM、MP4の場合はAAC。ISO感度は64~25600で、ステップ幅は1/3、1ステップに変更可能。

外形寸法は約149×90.5×149.5mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約1,340g(バッテリーおよびメモリーカードを含む)。バッテリー、バッテリーチャージャー、ACアダプタ、ケーブルクリップ、ストラップ、ボディキャップ、USBケーブル、アクセサリーシューカバーが付属する。