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64 Audio、開放型ハウジングのユニバーサルイヤフォン「Duo」

米64 Audioの新ユニバーサルIEM「Duo(デュオ)」

ミックスウェーブは、米64 Audioの新ユニバーサルIEM「Duo(デュオ)」を11月12日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は165,000円前後。パンチングメッシュのハウジングを採用した、開放型イヤフォンだという。

低域用の9mmダイナミックドライバー×1と、独自に開発したバランド ・ アーマチュア型ドライバーである「tia Highドライバー」×1の2ウェイ・ハイブリッド構成。「クラシカルな開放型ヘッドフォンを彷彿とさせる」というパンチングメッシュデザインを筐体に採用。外観的にも音響設計的にも、「これまでのイヤフォンとは一線を画した」という。

サウンドは、低音の再現性にこだわり、「開放型でありながらも十分な量感を得られる」とする。また、センターボーカルの音像がボヤけないように、独自の技術を活用。「全体的にモニターライクな硬質な音ではなく、温かみのあるリスニングライクで落ち着いたサウンドに仕上げた」とする。

空気の流れを深く知ることで生まれたという新技術「Apex Core」は、筐体内部で発生する空気の流れをトータル制御するもので、サウンドチューニングの要であると共に、イヤフォンを長時間聴いている際の不快な聴覚的ストレスを軽減。より開放的かつリラックスできるリスニング環境を実現するという。

ダイナミック型ドライバーとtiaドライバーは、全く異なる周波数特性や位相を持っているが、新技術「Wave Sync」を用いて、異なるドライバー同士を高い周波数帯でクロスオーバーさせ、さらにオールパスフィルターにより位相を調整。コヒーレンスを改善した。

tia(Tubeless In-ear Audio)テクノロジーも投入。BAドライバーながら、音導管を使用せず、その代わりに独自のチューブレス設計を採用。ドライバーから出てくる本来の音を直接耳まで届けられるとする。音導管を省いた事で、音導管内部で起こる音の共鳴問題やフィルター(ダンパー)を使用する事による音の減衰なども防げる。

鼓膜にかかる空気圧を低減し、長時間リスニングによる疲れを軽減する「apex」も採用している。

音の出口となる音導孔を1つの大口径音導孔にする新しい「シングルボアデザイン」を採用。音導管による音の共鳴を排除でき、「チューブレス設計」を可能にし、tiaドライバーのポテンシャルも最大限引き出せるという。

さらに、大口径音導孔それ自体が音響形成チャンバー(アコースティックチャンバー)としても機能し、サウンドチューニングの要になるという。

周波数特性は20Hz~20kHzで、入力感度は98dB@1kHz。インピーダンスは9Ω。イヤフォン側の端子はカスタム用の2ピンで、プレーヤー側の端子はステレオミニ。ケーブルには銀メッキ銅導体を採用し、長さは約122cm。「64 Audio Premium Leather Case」が付属する。イヤーピースはシリコン、SpinFit、TrueFidelity。