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ハイエンドオーディオを導入、エソテリック・マスタリング・センター

エソテリック・マスタリング・センター

エソテリックは、同社ハイエンドオーディオ機器も活用した「エソテリック・マスタリング・センター」を設立。そこで制作したSACDタイトルを、3月からエソテリックにて販売するという。

エソテリックが属するティアックグループでは、「記録と再生分野において人々が求める最高水準の技術を追求し今を未来へつなぐことで人々のより豊かなライフスタイルを支援する」を掲げ、音楽制作・レコーディングから、放送、インターネット配信、ハイエンドオーディオ再生機までを手掛けている。マスタリングセンターはこの企業理念を体現するものとして作られ、ESOTERICブランドにて販売しているSACDのマスタリングプロセスを「Esoteric Mastering」としてティアックグループに取り込むことで、より一層の高音質音楽体験を提供する環境が整うことになるという。

具体的にはDACの「Grandioso D1X」、プリアンプの「Grandioso C1X」、マスタークロックジェネレーター「Grandioso G1X」と「G-02X」、パワーアンプの「Grandioso S1」を活用。DAW、オーディオインターフェースとして、Merging Pyramix by ESOTERIC Original Tunedを使っている。

プロデューサー 大間知基彰氏

マスターが同じでもマスタリングの仕方や機材で、CD化されたもののクオリティがかなり異なることは日頃体験されていることと思います。ESOTERICのスーパーオーディオCDはクラシック音楽がもつ洗練された美しさを追求してきましたが、更に高音質化を求め、この度、新たに「エソテリック・マスタリング・センター」を立ち上げ、「Esoteric Mastering」システムを構築致しました。

この「Esoteric Mastering」システムは、マスター音源が持つ各楽器が奏でる生命力溢れる洗練された自然な音色をそのままお伝えするとともに、ホールの空気感までも克明に表現することを目的に開発致しました。

マスタリングセンターに設置された機材は、ESOTERIC 独自のデジタル技術を駆使して開発したもので、音楽表現力の向上により、皆様に心温まる感動をお届け出来る事を嬉しく思います。

プロデューサー 大間知基彰氏
マスタリングエンジニア 東野真哉氏

今までのマスタリングは、多くのプロデューサー様やアーティスト様の多種多様なご要望に応えられるようなシステム構築が必要でした。今回「Esoteric Mastering」システムを立ち上げるにあたり、エソテリックSACDマスタリングに不要な機材は撤去し、そして多数のESOTERIC ブランドの最新機材を導入したことで、より特化した環境の中で音作りを行なうことが可能になりました。

今後は、より ESOTERIC らしさを表現した音作り、そして ESOTERIC ファンの皆様に喜んで頂ける音作りを目指して参ります。

マスタリングエンジニア 東野真哉氏
テクニカルマネージャー 加藤徹也氏

数多くの製品を生み出してきたESOTERICオーディオルームに、新たに構築した「Esoteric Mastering」システムでは、Master Sound Discrete DAC、Master Sound Discrete Clock、Ultra Fidelity Attenuator SystemなどのESOTERICの最新高音質技術を搭載したGrandiosoシリーズを中心としたシステムを使用しております。

これらのシステムは、プロデューサーの音楽的感性を引き出し、エンジニアが最高音質でマスタリング作業を行える環境を提供致します。この「Esoteric Mastering」システムから、新たな名盤が生まれる瞬間に立ち会えることは、一音楽ファンである私にとっても、最高にエキサイティングであり、ワクワク感でいっぱいです。

テクニカルマネージャー 加藤徹也氏