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シャープのTV映らない問題、ユーザーが復旧できるソフト公開

シャープの4K有機ELテレビ「CQ1シリーズ」

シャープは、1月31日のアップデート後、再起動が繰り返されるようになった一部のテレビを、ユーザー自身が復旧できるソフトウェアを4日に公開した。USBメモリーを使い、問題が起きているテレビにソフトウェアを適用する。なお、再起動を繰り返す症状が発生していないテレビには適用しないよう呼びかけている。

この問題は、シャープ製4Kテレビの2019年7月以降に発売された「BN1/BL1/BJ1/CQ1/CN1/CL1」ラインにおいて、1月31日に実施したAndroid 10へのメジャーアップデート(更新)の公開後、一部のユーザーにおいて、再起動が繰り返されるという不具合が発生しているもの。

従来は出張修理のみの対応とアナウンスしていたが、「お客様のご予約が大変取りづらくなっているため、お客様ご自身で復旧できるUSBメモリー利用のソフトウェアを準備した」という。一方で、ユーザー自身での作業が難しい場合には、従来どおりシャープのサービスが出張対応する。

対象製品

不具合の発生原因については、まだ調査中としているが、「ハードウェアの故障ではなく、通信ネットワークをはじめ、テレビの動作環境が要因となり、アップデートソフトのダウンロード時、もしくはアップデートソフトの実行時に何らかの障害が発生したものと思われます。早期に発生原因を特定し、再発防止策を徹底して参ります」とコメントしている。

ソフトウェアバージョン番号は「43000N_20211014」。作業に必要なUSBメモリーは、ユーザー自身が準備する。必要なUSBメモリーの容量は2GB~32GB(FAT32フォーマット)で、所要時間は約40分程度。出張修理の場合も、同様の作業となる。

なお、ソフトの適用でテレビ側は初期化されるため、テレビの設定やGoogleアカウント、ダウンロードアプリなどのデータの再設定が必要。ただし、ユーザーが録画したUSBハードディスクは継続使用できる。

詳細はシャープのページを参照のこと。