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NHK、AI自動翻訳による「ウクライナ語」字幕開始

国際放送「NHKワールド JAPAN」より

NHKは、国際放送「NHKワールド JAPAN」のインターネット配信サービスにおいて、新たにウクライナ語字幕の提供を開始した。画面下の言語一覧からウクライナ語を選択することで、AI自動翻訳による字幕を表示できる。

同番組では、英語による24時間放送のライブストリーミングに、AI自動翻訳機能を使った他言語字幕を放送と同時に付与するサービスを、2019年6月から提供している。今回のウクライナ語の追加で、9言語10種類になった。NHK担当者によれば、欧米の国際放送ではさまざまな多言語サービスがあるが、放送同時提供に字幕を入れるサービスは知り得る限りではないとのこと。

画面下の言語一覧からウクライナ語(下段右から2番目)を選択

ウクライナ語の提供について、NHKは「この1週間くらい、通常よりかなり多くのアクセスがあり、『情報を的確に出してもらいたい』、『英語だけでなく様々な言語で出してほしい』という要望がありました。そうした意見や現在の状況を考え、ウクライナ語の翻訳を始めた」という。

また「国際放送は、欧米を主に公共放送の国際放送担当と連絡を取り合っていますが、この厳しい状況の中で、ウクライナあるいはウクライナから避難されている方々にどのように情報を提供するか相談している中で、『例えばこういうことができるのではないか』ということに至りました。もちろん、国内におられる2,000人近くの在日ウクライナ人の方々にも届けたいですし、それ以外の方々も、インターネット環境があるところでは見られるので、そういう形で提供させていただきたいと思います。世界におられる方々も対象にしていきたいと思っています」とコメントしている。