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「呪術廻戦」アニメ2期は“渋谷事変”描く連続2クール。TOHO animation 10周年

東宝のアニメレーベル「TOHO animation」の10周年を記念し、公式YouTubeチャンネルにて9月25日に「TOHO animation 10周年⼤感謝祭」が配信され、そのレポートが到着。「弱⾍ペダル LIMIT BREAK」「僕のヒーローアカデミア」「呪術廻戦」のキャストも登壇し、「呪術廻戦」はTVアニメ第2期で「渋谷事変」までを連続2クールで描かれることが発表された。

配信では、司会進⾏をフリーアナウンサーの⽥⼝尚平、声優の⿊沢ともよが務め、「10周年」にちなんで約10時間、多彩なコーナーや番組を⽣配信。配信のアーカイブは後日、期間限定で配信予定となっている。

10月アニメから「ヒロアカ」「弱ペダ」「SPY×FAMILY」キャストがコメント

キャストらが登壇し、アニメの情報が公開されたのは、その最後を飾る”フィナーレステージ”。まずは10⽉から放送開始となる注⽬アニメとして、「僕のヒーローアカデミア」第6期、「SPY×FAMILY」第2クール、「弱⾍ペダル LIMIT BREAK」を紹介し、ステージは「弱⾍ペダル LIMIT BREAK」からスタート。

「弱⾍ペダル LIMIT BREAK」
(C)渡辺航(週刊少年チャンピオン)/弱虫ペダル05製作委員会

⿊沢ともよも思わず「かっこよ……」と漏らしてしまうほどのPVが明けると、⼭下⼤輝(⼩野⽥坂道役)、⿃海浩輔(今泉俊輔役)、福島潤(鳴⼦章吉役)、代永翼(真波⼭岳役)、内⽥雄⾺(新開悠⼈役)が登壇。第4期から4年、ついに第5期を迎えるシリーズに対して今の気持ちを聞かれると、それぞれが嬉しさを表現した。

⼭下「待ってたぜ! という気持ちがあって。久しぶりに彼らを演じることができて嬉しいです」。

⿃海「相変わらず応援していただき、インターハイ3⽇⽬を迎えられたので本当に嬉しく思ってます」。

福島「4年越しに演じられて幸せです。4期を全部⾒直して、気合を⼊れてアフレコに挑みました」。

代永「早く演りたい! という気持ちがあったので、本当に嬉しいです」。

内⽥「5期は、初⼼を思い出させてもらえるような熱い収録だったと感じています」。

⼭下が「積み重ねを感じた」と思い返すアフレコ現場の裏側や、キャラクターへの想いなどを語りながら、話は今回の「弱⾍ペダル LIMIT BREAK」のイチオシポイントに。各々が⽤意したフリップを披露し、内⽥は、⾃⾝が演じる悠⼈が所属する箱根学園の先輩の姿、そしてチームとしてどうあるべきかに注⽬して欲しいと「先輩」、代永は箱根学園が“王者”を奪還できるかに期待し「奪還?」の⽂字を発表。

福島は最終⽇のドラマ・バトルを挙げ「派⼿」、そして「約束」をキーワードに。⿃海は⾃転⾞のイラストを描き、会場の笑いを誘い、「絆を繋いで⾏って、ゴールを届ける」という意味を込めたとコメントすると拍⼿も湧き上がった。

⼭下はいよいよ決着がつくレース、どんなゴールを決めるのかを⾒届けて欲しいと「ゴール」と挙げ、放送開始への期待を⾼める内容となった。

続いて、「弱⾍ペダル」キャストたちのV振りで映し出されたのは、「SPY×FAMILY」第2クールから、江⼝拓也(ロイド・フォージャー役)、種﨑敦美(アーニャ・フォージャー役)、早⾒沙織(ヨル・フォージャー役)によるトーク映像。配役が発表された時の緊張感や先⾏上映会で舞台挨拶をしたときの⼼境、第1クールを放送した際の反響・お気に⼊りのシーンなどを3⼈で振り返ってトーク。

「SPY×FAMILY」
(C)遠藤達哉/集英社・SPY×FAMILY製作委員会

そして10⽉からの第2クールについてそれぞれコメント。

早⾒「とんでもない展開になっております。PVだけでも『どうなっちゃうの?』と思っていただけるかなと思うのですが、そういったシーンだけでなく和やかなシーン、ファミリーのシーン、そして新キャラクターもたくさん登場して⾒どころ満載です」。

種﨑「PVにはいないけど、キービジュアルにいる⼥性は……⼀体……。アーニャが⾔ってる『いぬさん』もキーなんです。(あと1週間という)あっという間のあいだですが、ワクワクしながら待っていていただけたらと」。

江⼝「PVで涙が出ました。そんなグッとくるくらい、全部⾒たらどうなっちゃうんだろうって。個⼈的な話をすると、BUMP OF CHICKENさんが⼤好きで、⻘春が詰まってるんです…︕上京してくる時も⾳楽プレイヤーにBUMP OF CHICKENさんの曲を詰め込んで、不安な⼼と共に寄り添ってもらっていました。⾊んな意味でPVを⾒て涙が出ました。本当に第2クールめちゃくちゃ良いんですよ、毎回泣かされると思います」と述べた。

「僕のヒーローアカデミア」第6期のステージには、⼭下⼤輝(緑⾕出久/通称デク役)、内⼭昂輝(死柄⽊弔役)が登壇。両キャラクターを中⼼としたヒーローvs敵<ヴィラン>の「全⾯戦争編」が描かれる本作。⼭下も「情報量がすごい、気になるところが多かった」という6期のPVから、話は1期の時から随分と雰囲気が変わったデク・死柄⽊の演じ⽅について。

「僕のヒーローアカデミア」(C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

内⼭「⾃分の声が変わったなと思いました。回想シーンでは幼めだなと思ったり、死柄⽊も背負っているものがどんどん⼤きくなってきた6年間でした。味⽅も少ない中から仲間を増やして⾏って、⼤変な勢⼒になり、そして全⾯戦争編までたどり着いたからだと思います」

⼭下「デクはすごく成⻑していくキャラクターなので、⾝体の変化もありつつ、メンタルも強くなっている部分も⼤きいんですけど、没頭してしまう危うさみたいなところは変わらずあるのかなと。死柄⽊の1期のときとデク1期のときの幼さは共通してあるのかなと思っています」とそれぞれがキャラクターを演じていく中で感じた変化を語った。

2⼈は今回の第6期について注⽬ポイントを「とにかくずっと戦ってる!」と、戦闘シーンやその熱量だと⾔い、最後には、

⼭下「皆さんのその⽬でまずは確認して欲しい、⾒て欲しい、⾒届けて欲しい……情報を⼊れずに⾒て欲しいのが正直な感想です。そのくらい⼀話⼀話に⾒どころしかない、⾒逃してしまうともう後戻りができないようなスピードで進んでいきます。毎話、隅から隅まで⾒ていただけたら」

内⼭「どっちが勝つかわからないし、どっちにも共感できてしまう部分があって⼼が揺さぶられるストーリーになっていると思います」と、留まることのない作品の魅⼒と、6期への想いを語った。

新海監督「すずめの戸締まり」や'23年TVアニメラインナップ

ここでコーナーは、今後公開予定の注⽬の映画作品を紹介するムービーラインナップへ。11⽉11⽇全国ロードショーの新海誠監督最新作である映画「すずめの⼾締まり」では、「⾔の葉の庭」から始まり「君の名は。」「天気の⼦」と続く新海誠監督とTOHO animationの歴史を振り返る場⾯も。

そのほか、2023年公開予定のスタジオTRIGGER制作、⾬宮哲監督による「GRIDMAN UNIVERSE」や、⽯塚真⼀による⼤⼈気ジャズ漫画を⽴川譲監督やスタジオ・NUT制作で贈る「BLUE GIANT」('23年2⽉17⽇公開)、2012年10⽉の第1期放送以来3期にわたるTVシリーズを届けてきた⼤⼈気アニメの最新作となる「劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE」、そしてこれまでテレビで4期にわたって放送されたアニメシリーズ待望の続編となる完全新作劇場版「ハイキュー!! FINAL」など公開が待ち遠しくなるラインナップが⼀挙に並んだ。

’23年TVアニメラインナップでは、1⽉放送開始の「お兄ちゃんはおしまい!」、’23年春に放送予定の「Dr.STONE NEW WORLD」のほか、「お隣の天使様にいつの間にか駄⽬⼈間にされていた件」、TV第2期となる「呪術廻戦」、「TRIGUN STAMPEDE」、「無職転⽣ II 〜異世界⾏ったら本気だす〜」の6作品を紹介。

その中からは、まず「お兄ちゃんはおしまい!」より⾼野⿇⾥佳(緒⼭まひろ役)、⽯原夏織(緒⼭みはり役)がVTRで登場。オープニングテーマを⼈気コスプレイヤーえなこ、そしてYouTubeやTikTokで活躍中のP様丸。が担当、エンディングテーマを⾼野⿇⾥佳と⽯原夏織、⾦元寿⼦(穂⽉かえで役)、津⽥美波(穂⽉もみじ役)にて結成したユニット・ONIMAI SISTERSが担当することが発表された。

「お兄ちゃんはおしまい!」
(C)ねことうふ・一迅社/「おにまい」製作委員会

えなこからは「私とP丸様。がかわるがわる交代しながら歌っていくスピード感たっぷりでとっても可愛らしい曲になっています。アップテンポなオープニング曲で、本編への⾼まりとか盛り上がりとかそう⾔ったところにつなげていけたらと思っています」という映像コメントも到着し、⾼野・⽯原が「お・に・ま・い」にちなんだあいうえお作⽂を披露するなど作品の⾒どころをアピールする充実の内容となった。

「お隣の天使様にいつの間にか駄⽬⼈間にされていた件」からも坂泰⽃(藤宮周役)、⽯⾒舞菜⾹(椎名真昼役)がVTRで登場。⽯⾒は「魅⼒は、真昼ちゃんの天使のような可愛さです。学校での天使のような姿だけでなく、周くんの前でのそっけないけれど可愛い真昼ちゃんに注⽬してください!」、坂は「お互いに興味ないと⾔いながら、ゆっくりと確実に距離を縮めていく⼆⼈の恋模様をお楽しみください!」とそれぞれコメント。来週10⽉4⽇の「天使の⽇」に重⼤な発表があることも告知され、ますます⽬が離せないお知らせとなった。

「お隣の天使様にいつの間にか駄⽬⼈間にされていた件」
(C)佐伯さん・SBクリエイティブ/アニメ「お隣の天使様」製作委員会

そして「TRIGUN STAMPEDE」より、松岡禎丞(ヴァッシュ役)、池⽥純⽮(ナイヴズ役)がVTRに登場。PVを⾒て、池⽥は「ご飯軽く100杯はおかわりできる!」とコメントし、対するも「⼀俵はいける!」と⼤盛り上がりとなった。

「TRIGUN STAMPEDE」
(C)2023 内藤泰弘・少年画報社 「TRIGUN STAMPEDE」製作委員会

さらに「もう充分クオリティは伝わったかと思いますが、もっとすごい」(池⽥)、「覚悟しとけよ! ってくらい⾃信があります」(松岡)という期待を煽るコメントも。また、会場で司会進⾏を担当している⿊沢がヴァッシュの幼少期を演じており、「宝⽯の国」に続いて、制作スタジオのOrangeとタッグを組めたことへの喜びを語った。

「呪術廻戦」第2期は連続2クール。「懐⽟・⽟折」&「渋⾕事変」

(C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

その後、会場のステージには「呪術廻戦」より、榎⽊淳弥(⻁杖悠仁役)、内⽥雄⾺(伏⿊恵役)、瀬⼾⿇沙美(釘崎野薔薇役)が登場。すでに解禁されていた五条悟と夏油傑の⾼専時代が描かれる「懐⽟・⽟折」について、ビジュアルを⾒ながらのトークを展開し、2⼈の過去への期待感をあらわに。

そして、今回⾃⾝ら“1年ズ”が登壇している訳を問われると……、TVアニメ「呪術廻戦」第2期では、五条・夏油らの過去を描く「懐⽟・⽟折」編だけでなく、原作でも⼤⼈気のエピソードであり第1期の時系列から続く物語「渋⾕事変」も連続2クール内で描かれることを発表。さらに、「渋⾕事変」編のビジュアルも公開。1年ズと五条悟が暗い電⾞に乗⾞する様⼦が描かれた、考察欲を煽るようなビジュアルが映し出された。

注⽬して欲しいポイントを問われると、

内⽥「やっぱり単純に「呪術廻戦」の続編として、スピーディーな戦闘や重⼒まで描く作画、その続きが⾒られるのが楽しみですし、原作を読んでいる感じだと、むちゃくちゃ強い奴がいる……どうなるんだろう!? どう描かれるんだろう!? というワクワク感があります」

瀬⼾「とにかく登場⼈物が多くなり、⼀箇所だけでなく⾊んなところで巻き起こる戦いを、どれだけ凄まじいアニメーションで描かれていくのか、楽しみです」

榎⽊「『懐⽟・⽟折』のビジュアルと似たような構図で……⾒⽐べてみてどうなんだろう? って考察も楽しい作品なので。新キャラクターも出てくると思うので、キャストが誰になるのか、予想して盛り上がってもらっても楽しいのではないかと思います」とコメント。

「懐⽟・⽟折」と「渋⾕事変」を並べると1枚のビジュアルになる演出と、まだまだ謎が隠されているようなそのビジュアルに、ステージ上と客席は興味津々。まだまだ加速していく物語から⽬が離せない発表となった。

「呪術廻戦」ステージの後は、先⽇TOHO animation作品として発表するも、まだ詳細が明らかになっていない2作品、集英社「少年ジャンプ+」で連載中の松本直也による「怪獣8号」、そして小学館「週刊少年サンデー」で連載中の⼭⽥鐘⼈・アベツカサによる「葬送のフリーレン」という、⼤⼈気コミックを原作とした2作品のアニメ化も改めて紹介された。

10時間の「⼤感謝祭」のラストを飾るフィナーレステージのエンディングには、TOHO animationの⼭中⼀孝プロデューサーが登壇。「TOHO animationは、皆様のおかげで無事に10年という節⽬を迎えることができました。本当にありがとうございます。これまで本当に多くの皆様にご協⼒いただいてここまでやってこれました。⼤切な作品をお預けくださった原作元の⽅々、素敵なアニメーションを作ってくれたスタッフや制作スタジオ、これまで全ての作品に携わったスタッフの皆さま、そしてなにより今⽇会場に集まってくださった皆様や配信をご視聴の皆さま、TOHO animation作品を応援して下さるすべての皆さまにあらためて感謝を申し上げます。今後、引き続き強⼒なラインナップが揃っておりますので、ぜひ皆様ご期待いただければと思います」とメッセージを寄せ、⼤感謝祭は幕を閉じた。