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ボディも“紙”で出来たスピーカー「Koala A-1」

Koala A-1

コニー電子は、スピーカー本体の大部分を紙で製作したスピーカー"Koala A-1"を開発。環境性、インテリア性、音質を高い次元で両立するという。製品化に向けたクラウドファンディングをGREEN FUNDINGとKibidangoで2022年秋~冬に開始する予定。

環境負荷を低減できる素材として注目されている紙。しかしながら、紙固有の反りやばらつきのため、一定以上のサイズの製品を製作するのが難しく、フロア型のスピーカーの本体に紙材料は一般的には用いられてこなかったという。

一方で、紙材料は音響的に不要な響きを出しにくい性質を持ち、スピーカーのキャビネット材料として適しており、紙ならではの温かみのある手触りもある事から、コニー電子は紙材料に着目。

紙加工で独自のノウハウを持つマルタ工業と協業し、コニー電子のスピーカー設計技術と組み合わせることで本体のキャビネット部分を含め大部分を紙で製作したスピーカーの実現に向けて技術検討を進めてきた。

そして約2年に渡る検討の後、「職人の手作業とレーザー加工を組み合わせることで本体の約95%(体積比、電子部品部分を除く)を紙で構成したフロア型のスピーカーを試作製作ができた」という。

本体にアンプを内蔵。Bluetooth受信と、アナログ入力、USB-C入力を搭載。スマートフォンなどから手軽にワイヤレス再生できるほか、有線入力を使ってCDプレーヤーやDACなどとも接続できる。

さらに、内蔵アンプを使わずに、外部アンプからドライブするためのスピーカーターミナルも搭載。「半導体アンプ、真空管アンプなど様々なオーディオ機器と組み合わせることで自分ならではの音を追求できる」という。

紙で出来ているため、重量は1台あたり2kg以下と軽量で、設置場所の移動も容易だという。

上から見たところ。外部アンプでドライブするためのスピーカーターミナルも備えている