ニュース

スペック、約35万円のクラスD方式アナログアンプ「RSA-BW7」

RSA-BW7

スペックは、プリメインアンプ「RSA-BW7」を発表した。クラスD方式のアナログアンプで、価格は349,800円。

アナログ電子アッテネーターとアナログPWM方式のクラスD・パワー段を組み合わせており、パワー段の直前にアナログ電子アッテネーターを配置することで最大レベルで伝送されてくる音楽信号を、音量調整のコントロール信号を受けたアナログ電子アッテネーターで音量調整。パワー段の高効率FETで増幅している。この方式を「ピュア・ダイレクトシステム」と名付けている。

一般的なプリメインアンプでは、音楽信号を音量調整ボリュームに合わせて、マイナス方向に大きくレベルを絞ってパワーアンプ部へ届けるため、音楽のディティールである微小な信号もレベルが下がり、伝送途中で微小な信号成分を失う可能性があるという。

ピュア・ダイレクトシステムでは、音楽信号を最大レベルでパワーアンプ部に届けることで、微小信号を失うことなく伝達・増幅し、スピーカーを駆動できるとする。

ボリューム部分には音量の全域を繊細にコントロールできるという「Bカーブ」を採用。一般的なアンプメーカーのボリュームはAカーブだが、「この方式は音の歪みの少ない中音量付近のコントロールに適している。スペックのDクラスアンプは、高効率で歪みがほとんど無く、あらゆる音量でそのポテンシャルを享受できる。従来の常識と違いボリュームの下限からほぼ上限まで音量調整範囲としてお使いいただける」としている。

電源部には、試聴を繰り返して厳選したダイオードやコンデンサーなどを効果的に配置。「クラスD方式のパワー段に、瞬時に高出力でクリーンな電流を供給する」という。

滑らかで自然な曲線によるサイドパネル・インシュレーターを本体の両サイドに配置。素材はスプルースの単板とカエデ材で、外部振動を効果的に減衰させ、アコースティックな響きを演出した。

最大出力は100W×2(4Ω)、周波数特性は10Hz~30kHz(±1dB/6Ω/1W)。高周波歪率は0.02%(1kHz/80%出力時)。入力端子はバランス入力×1、RCAアンバランス×3。スピーカー端子は1系統。消費電力は最大出力時で150W(8Ω/100Hz)。外形寸法は350×375×95mm(幅×奥行き×高さ)、重量は7kg。

背面