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Netflix、海外で「アカウント共有」対策拡大。日本も「実施検討中」

Netflixは米現地時間の2月9日、「アカウント共有」に関する対策について、昨年展開してきた中南米地域に続き、カナダ・ニュージーランド・ポルトガル・スペインでも開始すると発表した。

現在Netflixのアカウントは、アカウント所有者と同じ場所に居住する「同一世帯内」の場合のみ、共有が可能となっている。

だが多くの国では、Netflixの定義する「同一世帯」の定義から外れた、遠隔地に住む人々同士でのアカウント共有も行なわれている。ただ、長く同社はこのことを大きな問題とは語ってこなかった。

しかしNetflixは、収益低下の理由であるとして、昨年改めてアカウント共有が禁止であることを明言し、中南米で「試験運用」の形で対策を進めてきた。

その結果を受けて、同社は前述の4カ国(カナダ・ニュージーランド・ポルトガル・スペイン)で、以下の5施策を行なう。

  • メインの利用場所の設定
  • アカウントの管理:新しく追加された[アクセスとデバイスの管理]メニューから、アカウントにアクセスできる利用者を管理可能に
  • プロフィールの移行:アカウント共有などの目的で、今まで使っていたプロフィールを、新しく登録した別のアカウントに移行可能に。パーソナライズされたUIや視聴履歴、マイリスト、保存したゲームなども、そのまま引き継がれる
  • 旅行先での視聴:旅行先で自分が持っているデバイスはもちろん、ホテルや別荘のテレビなどでもNetflixを利用可能に
  • ゲストメンバー枠の購入(一部の国・地域で利用可):スタンダードまたはプレミアムプランを契約中の場合、追加料金を毎月支払うことで、同居人以外のゲストメンバー用サブアカウントを、最大2枠まで追加可能に
アカウントの料金プランによる違い。ゲストメンバー枠の追加は、「スタンダード」「プレミアム」で対応

なお日本については、現状適応されていないが、Netflix側は「実施に向けて検討しているが、詳細は未公開」とコメントしており、今後規制が導入されるのは間違いなさそうだ。