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Netflix、会員減少に歯止め。「ストレンジャー・シングス」や「ダーマー」貢献

米Netflixは現地時間10月18日、2022年第3四半期(7~9月)の決算を発表した。有料会員数は第2四半期から241万人増加し、全世界で2億2,309万人となった。有料会員が増加したのは2021年第4四半期以来。売上高は前年同期比5.9%増の79億2,600万ドルだった。

Googleトレンドでは「ダーマー」がより高い関心を集めている

有料会員数の増加は「ストレンジャー・シングス シーズン4」や「ダーマー」「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」といったオリジナル作品ヒットが要因と分析。このうち、「ダーマー」は他社の「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」や「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」よりもGoogleトレンドで高い関心を集めているとした。

Netflix全体のエンゲージメントも競合他社より高く、イギリスではAmazonの2.3倍、Disney+の2.7倍視聴されているという。有料会員は日本を含むアジア太平洋地域でも伸びており、前四半期の3,480万人から3,623万人となっている。

第4四半期に向けては、より低価格な広告付きプランをスタートさせる。同四半期内に立ち上げるため、大きな貢献は見込めないとしながらも、450万人の有料会員増加を見込んでいる。この広告付きプランは日本でも月額790円の「広告付きベーシック」として11月4日1時から提供を開始する。

会員数の減少に歯止めがかかった一方で、純利益は13億9,800万ドルと前年同期の14億4,900万ドルから減少。また売上高も前四半期の79億7,000万ドルから減少しているが、これは米ドル高が大きな逆風になっていると分析。このドル高を考慮して、'22年第4四半期の売上高は78億ドルと予想している。