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14日開業「東急歌舞伎町タワー」。エヴァコラボホテルを見てきた
2023年4月6日 18:35
4月14日に東京・新宿で開業する超高層複合施設「東急歌舞伎町タワー」のメディア向け内覧会が開催され、ホテルや映画館、劇場、ライブホールなどが公開された。
東急歌舞伎町タワーは、TOKYU MILANO跡地を中心とした「歌舞伎町一丁目地区開発計画(新宿TOKYU MILANO再開発計画)」により誕生する施設で、東急と東急レクリエーションが開発を進めてきた。施設のコンセプトは“好きを極める”。
地上48階・地下5階・塔屋1階で、高さは約225m。ふたつのホテルや全席プレミアムシートの映画館「109シネマズプレミアム新宿」、劇場「THEATER MILANO-Za」、ライブホール「Zepp Shinjuku(TOKYO)」のほか、レストランや、アミューズメント施設などが入る。
このうち、18階~38階までのホテル「HOTEL GROOVE SHINJUKU,A PARKROYAL Hotel」と、39階~47階のホテル「BELLUSTAR TOKYO, A Pan Pacific Hotel」は、5月19日開業予定。
エヴァコラボのホテル「LIFESTYLE HOTEL EVA」をチェック
“好きを極める”というコンセプトを具現化する施策第1弾として、「エヴァンゲリオン」とのコラボレーションも決まっており、劇場のこけら落とし公演として「舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド」が5月6日から28日まで行なわれるほか、HOTEL GROOVE SHINJUKUでは、エヴァとコラボした「LIFESTYLE HOTEL EVA」として、5名のパイロットをイメージした客室に宿泊できる「コラボレーションルーム宿泊プラン」などが用意される。
この「LIFESTYLE HOTEL EVA」は、HOTEL GROOVE SHINJUKUの客室1フロアをジャックする形で展開。宿泊プラン限定特典として、イラストレーター・白根ゆたんぽ氏によるエヴァ各パイロットのイラストをあしらったトートバックやマグカップ、ポーチなどがプレゼントされるほか、17階にあるDINING&BAR「JAM 17」にて、コラボレーションカクテル、またはモクテル(ノンアルコールカクテル)、客室テレビで鑑賞できるスペシャルムービーの提供などが行なわれる。
「LIFESTYLE HOTEL EVA」宿泊プランは、3月8日から予約がスタートしており、宿泊可能期間は4月28日から7月20日まで。料金はエントリー(22~27m2)で1泊38,200円から。
今回内覧したのは、ホテル24階にあるエントリープランのアスカルームとレイルームのふたつ。どちらもツインルームとなっている。部屋の照明や、枕カバーやベッドスローなどは、各パイロットを思わせるカラーリングとなっているほか、客室に置かれている花も各パイロットをイメージしたものになっているという。
また、どちらのルームも、シャワールームのガラス面に、人気キャラクター・ペンペンのシルエットが描かれ、24階のエレベーターホールには「LIFESTYLE HOTEL EVA」の装飾も施されるなど、“オタク心”をくすぐるような仕掛けもなされていた。
内覧したアスカルーム、レイルームともに、いわゆる“アニメコラボ”と聞いてイメージするような派手な印象はなく、上品な客室のなかにエヴァンゲリオンのイメージが落とし込まれているような印象で、全体的に落ち着いた印象に感じられた。
コラボルームではない客室も含め、今回内覧したHOTEL GROOVEの客室には、MarshallのBluetoothスピーカーが置かれていたのが印象的。また全8室あるPremier Suite Twinには大型のテレビや畳敷きのエリアも設けられていた。ちなみに、コラボルームも含め、今回内覧できたHOTEL GROOVEの客室はバスタブがなく、シャワールームのみだった。
新宿ミラノは“エヴァの聖地”。「ここはエヴァンゲリオンとともにスタートするべき」
内覧会に先立って行なわれた会見で、東急の新宿プロジェクト企画開発室室長兼TSTエンタテイメント代表取締役社長の木村知朗氏は、施策第1弾としてエヴァンゲリオンとコラボした理由について「新宿ミラノの地が“エヴァの聖地”という形で見ていただいている」と語った。
「エヴァンゲリオンについては、以前この地にあった新宿ミラノ座の映画館で作品が上映され、エヴァンゲリオンの“旗艦映画館”として(閉館するまで)過去すべての作品を上映しておりました」
「さまざまなエヴァンゲリオンとのイベントについても、シネシティ広場を使ったビューイングなども行なってまいりましたので、ファンのみなさまからは新宿ミラノの地が“エヴァの聖地”という形で見ていただいています」
「(東急歌舞伎町タワーの)建設中も、アートプロジェクトの一環として、仮囲いのなかでエヴァンゲリオンのアートを展示してきた経緯もありますので、ここはエヴァンゲリオンとともにスタートするべきだろうということで、このプロジェクトを決めました」
このエヴァンゲリオンとのコラボレーションでは、さらに109シネマズプレミアム新宿でシリーズや、その関連作品などを一挙上映する「109シネマズプレミアム新宿開業記念『エヴァンゲリオン』関連映画祭」(仮)や、Zepp Shinjuku(TOKYO)での高橋洋子によるライブも開催。さらに地域での展開として、TOKYO MYSTERY CIRCUSの「歌舞伎町探偵セブン」とコラボした周遊型リアル脱出ゲームの開催も予定されている。
タワー内には新宿近郊を一望するホテルや映画館、劇場、ライブホールも
39階~47階までのホテル「BELLUSTAR TOKYO, A Pan Pacific Hotel」では、客室から新宿近郊を一望できる。内覧したJunior Corner Suite Kingには大きなバスタブも置かれていたほか、ベッド横のサイドテーブルにはBANG&OLUFSENのスピーカーも置かれていた。
9階~10階には109シネマズの新ブランドで、全席プレミアムシートの「109シネマズプレミアム新宿」がオープンする。スクリーン数は8で、座席数は752席。料金はCLASS Aで4,500円、CLASS Sで6,500円。シアター6には「ScreenX」を採用している。
全シアターの音響を、先日亡くなった世界的な音楽家・坂本龍一氏が監修しているのも特徴で、館内のラウンジなどで流れる楽曲たちも坂本氏が手掛けた。
6階~8階には、同地にあり、歌舞伎町とともに発展した新宿ミラノ座の名前を継承した劇場「THEATER MILANO-Za」が入る。総客席数は約900席で、上述のようにこけら落とし公演として「舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド」が5月6日~28日まで、全27公演で行なわれる。
地下1階~地下4階には、収容人数1,500人のホール「Zepp Shinjuku(TOKYO)」と、ナイトエンターテインメントの発信拠点「ZEROTOKYO」がオープン。Zepp Shinjuku(TOKYO)は、Zeppホールでは初となる360度LEDビジョンを備え、臨場感あふれる音楽体験が可能とのこと。
なお、Zepp Shinjuku(TOKYO)は、ほかのZeppホールと同じ時間帯で通常営業(9時~22時※設営撤去込み)し、夜間の時間帯を活用してZEROTOKYOが営業される(22時30分~4時30分※イベントごとに異なる)。
5階には、会員制のウェルネスクラブ「EXSTION」があり、4階にはソニー・ミュージックエンタテインメントが手掛ける新宿ダンジョン攻略施設「THE TOKYO MATRIX」、3階にはバンダイナムコアミューズメントによる、アミューズメント、フード、イベントなどを融合した新業態のアミューズメントコンプレックス「namco TOKYO」、2階には、横丁ブームの元祖「恵比寿横丁」や「渋谷横丁」を手掛けた浜倉的商店製作所によるエンターテインメントフードホール「新宿カブキhall~歌舞伎横丁」がオープンする。
そのほか、1階~5階には、ビーフダイニング「和牛特区」や、和牛バーガー&ワールドタコス「KABUKI BURGER& TACOS」、「スターバックスコーヒー」、北海道プレミアムフード&ドリンク「BON LUMIERE」、ヤマト運輸の営業所なども用意される。
また、タワーのシネシティ広場側には、約200m2の大型屋外ビジョン、約145m2の屋外ステージがあり、屋外ビジョンと屋外ステージ、シネシティ広場の一体活用して、映画イベントや音楽イベント、スポーツイベントの開催などが想定されている。また屋外ビジョンでは、世界で活躍する映像クリエイターの発掘・育成するプロジェクト「Kabukicho Creator's Gallery Project」の一環として、一部放映枠を映像クリエイターに提供、受賞作品を放映する。