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fidata、Roonに対応しデジタル出力も備えた第二世代オーディオサーバー
2023年7月26日 13:30
アイ・オー・データ機器は、fidataブランドの新製品として、ミュージックサーバー「fidata AS2」(HFAS2-X40)を9月下旬に発売する。価格は1,320,000円。10GbpsのLAN、SSDは4TB(2TB×2)搭載。RoonCoreとStreamerにも両対応している。
CPUにIntel製Coreシリーズを採用したほか、新たに光デジタル、同軸デジタル、AEX/EBUのデジタル出力も搭載。ハードウェアも前モデルから大きくスペックアップしている。
アーキテクチャを一新しており、RoonCoreと、ストリーミング再生を可能とするStreamerとしての機能を両立。Roonとfidataのシステムは同時動作し、相互に連携しているため、AS2に取り込んだCD音源や各種ハイレゾ音楽を、双方のシステムで利用できる。
RoonLabsが提供しているROCK(Roon Optimized Core Kit)をfidataシステム上に搭載。RoonLabsが提供するシステムアップデートに自動的に追従が可能になり、Roonが求める負荷の高い処理を可能としつつ、fidataで培ったノイズ制御設計技術により、「他には類を見ない高いレベルでハイエンドRoonサーバーをカタチにした」という。
USB-DACやRoon Ready対応のネットワークプレーヤーを組み合わせることで、Roon Remoteアプリを使って、Roonの世界に没頭できる。なお、Roonサービスの利用には、RoonLabsとサービス利用契約(有償)が必要。
ストリーミングサービスにも対応。Amazon Music Unlimitedには、fidata Music Appを使うが、後日アップデートによる対応予定。Spotifyもサポート。また、Roon環境での使用となるが、Qobuz、TIDALもサポートする。
楽曲データの管理・送信・配信を担うソフトウェアにはTwonky Server8を採用。大量の楽曲データをきめ細かくソートできるナビゲーションツリー機能を備え、高解像度のアルバムアート表示も可能。
楽曲やアーティスト名を正しく表示し、楽曲もアルバムの曲順通りに表示できるようカスタマイズした。
アグリゲーション機能で2台以上のfidataサーバーを1つのサーバーとして利用する事も可能で、従来のfidataシリーズの環境にAS2を追加することもできる。
楽曲の再生から管理コントロールも可能なコントロールアプリ「fidata Music App」を用意。国産初となるOpenHome対応のアプリで、再生楽曲の選択だけでなく、サーバーや再生機器の切り替えも可能。
ハードウェアの対ノイズも徹底。多彩な入出力端子を搭載しつつも細部にこだわったノイズ対策、新たにIntel製CPUを採用し、処理能力を大きく向上。スイッチング電源から供給された電源を、リニアレギュレータを組み合わせた電源回路で降圧することによりスイッチングノイズを除去し、安定した電源供給を実現したとする。
オーディオ出力ブロックの電源と、その他の制御ブロックの電源の系統を分けることで、オーディオ出力にノイズが混入することを防止。音質設計に配慮し、非磁性体タイプの音質用厚膜抵抗を採用。起電力が小さくなることで、ノイズ低減している。
超低位相ノイズ水晶発振器を搭載し、クロックジッターの発生を抑えるとともに、高精度水晶が生成するクロック動作で高精度なネットワーク伝送を実現。オーディオグレードの電解コンデンサーを電源ラインに配置し、USB信号を生成するコントローラの供給電源を低ノイズ設計にすることで、USB-DACを接続した際に優れた信号伝送品質を実現したとする。
SSDは、2TBのM.2 NVMe SSDを2台搭載。ストライビングにより4TBの容量を実現しつつ、均一なデータアクセスにより電圧変動を抑えている。
電源部はTDKラムダ製ホスピタルグレード150W電源ユニットを採用。ノイズコントロールのために外部にコンデンサを追加した基板を付加することにより、メインボードへのノイズ混入を低減している。
電源は3Pインレットで、ハイエンドグレードの24K金メッキを施した電源ケーブルを採用している。なお、付属の電源ケーブルの電源入力側は2Pプラグを採用しているためアース端子は接続されず、外部機器からのノイズ混入を抑制している。
筐体には肉厚のアルミサイドパネルを採用。4mm厚のアルミ天板を装着。アルミサイドパネルは従来のものより30%厚みを増やしつつ、内側のリブ形状を見直すことで、大幅に剛性を向上、重量増による安定感も向上させた。
底面には高剛性の3.2mm鋼板を採用。振動に対する安定性を確保している。インシュレーターはアルミ削り出しで、安定感を向上させるために偏心した箇所に1点追加し、5点支持としている。
USBポートは、USB 3.0 Aコネクタ×2基、オーディオ用のUSB 3.0 Aコネクタ×1基。デジタル出力としてAES/EBU、同軸デジタル、光デジタルを各1系統備えるほか、SFPインターフェイスも用意する。LAN端子は、10G LAN×1基と、オーディオ用として1G LAN×1基を備える。