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ソニー、ブリージング抑制など動画性能も高めた広角G Masterレンズ

「FE 16-35mm F2.8 GM II」

ソニーは、広角ズームG Masterレンズの第2世代「FE 16-35mm F2.8 GM II」を、9月22日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は35万円前後。予約は9月6日10時から受け付ける。従来モデルから小型・軽量になったほか、動画撮影時のブリージング抑制など動画性能も強化されている。

発売中の「FE 24-70mm F2.8 GM II」や「FE 70-200mm F2.8 GM OSS II」に続く、第2世代のG Masterレンズで、Eマウントレンズとしては通算72本目のモデルとなる。

「α7R V」に装着したところ

最新のXAレンズとフローティングフォーカス機構を採用し、従来モデルの「FE 16-35mm F2.8 GM」から画面周辺部の解像度や色収差の抑制、ゴースト・フレアの低減、近接撮影性能などが強化された。

動画性能としては、最新のレンズ設計技術によりフォーカス時のブリージング、ズーム操作に伴う軸連れやフォーカスシフトを抑制。画角変動や揺れを最小限にし、滑らかな映像表現が可能という。同社のミラーレスカメラ、αシリーズのブリージング補正機能にも対応する。レンズ内手ブレ補正は非搭載。

XD(extreme dynamic)リニアモーターを採用するなどオートフォーカス性能も強化されており、従来モデル比でAF速度は約2倍に。スローモーションや4K/8K動画でも、滑らかで正確なAFを実現している。

第1世代の「FE 16-35mm F2.8 GM」(左)と並べたところ。

外形寸法と重さは、従来モデルが88.5×121.6mm(直径×高さ)、680gだったのに対し、87.8×111.5mm(同)、547gまで小型・軽量化を実現。日常使いはもちろん、明るい単焦点レンズとともに持ち出せるサイズ感とする。またズーム操作時、レンズの全長は変わるものの重心がほとんど変化しないため、ジンバルと組み合わせての撮影時も調整がほとんど必要ないという。

従来モデルから、さらに防塵・防滴に配慮したという設計で、外装の合わせ目全周にシーリング構造を採用。ボタンやスイッチまわりのシリコンゴムパッキング、レンズマウントゴムリングなど、ゴミや水滴の浸入経路となりうる箇所の構造を工夫し、屋外の厳しい撮影環境での使用にも耐える。レンズ最前面にはフッ素コーティングも施した。フィルター径は82mm。