三菱、超解像技術搭載の23型フルHD液晶ディスプレイ
-“ぼけ成分”を推定し画質補正。実売37,800円~
三菱電機株式会社は、超解像技術を搭載した23型/フルHD液晶ディスプレイ「RDT231WM」を5月22日より発売する。
パネル表面処理の違いで、ノングレアパネルの「RDT231WM」とグレア(光沢)パネルの「RDT231WM-S」を用意し、価格はともにオープンプライス。店頭予想価格はノングレアが37,800円前後、グレアが39,800円前後。ボディカラーはそれぞれにホワイトとブラック(BK)をラインナップする。
23型/1,920×1,080ドットのフルHDパネルを採用した液晶ディスプレイ。RDT231WMが映り込みを抑える「ノングレア」パネルを、RDT231WM-Sが光沢感があり鮮明な画像を楽しめる「グレア」パネルを採用しており、駆動モードはTN方式。パネル表面処理以外の基本仕様は共通で、コントラスト比は1,000:1(コントラスト拡張技術CRO利用時で5,000:1)、輝度は300cd/m2、視野角は左右170度、上下160度、応答速度は5ms。
超解像技術の仕組み |
最大の特徴は、液晶ディスプレイとして初めて「超解像技術」を搭載したこと。独自の画像処理アルゴリズムにより、低解像度の映像を拡大表示した際のぼやけた映像に、“ぼやけ成分”を推定して補正処理を加えるという。これにより、従来のシャープネス回路では再現できなかったフォーカス感や、木の葉や壁、顔などのディティール感を鮮明に再現し、リアルな映像表示を可能とするという。OSD上で補正量の強弱設定も可能となっており、映像ソースに合わせた超解像調整が行なえる。
また、画面全体のコントラスト感を向上するダイナミックコントラスト補正や、局所コントラスト補正、階調感拡張処理、色変換技術などの画質向上技術も搭載。総合的な画質向上を図っている。
映像モードは、静止画4モード/動画4モードから好みの画質を選択できる「新DVモード」を搭載。寝ころび視聴時など、見上げて視聴する際の色反転を抑える「ルックアップモード」や、10bitガンマ機能も備えている。
3W×2ch出力のステレオスピーカーを内蔵。歪みを抑え、クリアな再生音を実現するという「DIATONEリニアフェイズ」技術も備えている。入力端子はHDMI×2、DVI-D(HDCP)×1、アナログRGB(D-Sub15ピン)×1、アナログ音声(ステレオミニ)×1。
上20度、下5度のチルト機能も装備。消費電力は56W(スリープモード時0.5W以下)。スタンドを含む外形寸法は546×230.3×451.6mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約5.6kg。
(2009年 4月 22日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]