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コイツ、動くぞ! ジャパンモビリティショーで搭乗型ロボ「アーカックス」デモ

ツバメインダストリの搭乗型ロボット「THE ARCHAX(アーカックス)」

10月25日に東京ビッグサイトで開幕した「ジャパンモビリティショー2023」(旧東京モーターショー)。南展示棟4階では、“SF映画に出てくるようなロボットを作りたい”という志に共感して集結したというツバメインダストリが、搭乗型ロボット「THE ARCHAX(アーカックス)」を初めて一般に公開。実際に人が乗り込んだり、遠隔操作で機体を操るデモンストレーションを行なっていた。

ツバメインダストリは、東京・江戸川区にある企業で「搭乗型の動くロボットで人々をワクワクさせたい」というロマンを本気で実現するために設立されたという。

同社が手掛けるアーカックスは、搭乗型ロボットという新しいマーケットの形成を目的にしているといい、「まずはエンターテインメントとして、自動車のハイパーカーのような市場を狙っている」ロボットと位置づける。

機体の最大全高は4.5mで、重量は3.5トン。ロボットモードとビークルモードの2種類のモードがあり、操作できる箇所と移動速度が変化する。動力源は本体に搭載したバッテリー。

ビークルモード時の最高時速は10km/hで、前輪操舵・後輪駆動で動作するとのこと。なお、ジャパンモビリティショーの展示では、安全対策として走行モードはオフになっている。

動作デモは毎時30分に行なわれており、ビークルモードからロボットモードへの変形や、アーカックスが腕や頭などを動かすデモンストレーションが行なわれている。

巨大なロボットが変形したり、両腕を大きく動かしたり、時には指先まで動かしてジャンケンをする様子は、アニメで描かれたロボットそのままとも言える迫力だった。

同社によれば、まずは富裕層をターゲットとした高級車のように展開しつつ、将来的には産業用として「ショベルカーなどの重機が複数入れないような環境に投入できるようにしたい」という。

搭乗型ロボット「THE ARCHAX(アーカックス)」動作デモ
搭乗型ロボット「THE ARCHAX(アーカックス)」動作デモ