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DAPをDACアンプに“ドッキング”オールインワン・ハイエンドオーディオ「ONIX Miracle」

ONIX Miracle

MUSINは、イギリスのブライトンよりスタートし、現在は台湾に拠点を置くONIX(オニキス)ブランドの取り扱いを開始。12月1日に、オールインワン・ハイエンドオーディオシステム「ONIX Miracle」を発売する。フジヤエービック独占販売で、価格はオープンプライス、店頭予想価格は583,000円。

1979年、イギリス南東部に位置する都市ブライトンで、創業者Tony Brady氏が最初のアンプの設計をスタート。Hi-Fiブランドのマネージメントの経験者である友人Michael O Brien氏の手伝いもあり、本格的にHi-Fiブランド・ONIXが創業された。

90年代にRogersとの経営統合により買収され、時期を同じくしてアンプだけでなく、スピーカー市場にも参入。自社のHi-Fiアンプと並ぶ、ハイエンド・スピーカーも生産するようになった。

そして1997年、ONIXブランドは、Pu Hsao Hsiung氏の管理下にある台湾の会社によって買収。現在は、中国のHi-FiメーカーであるSHANLINGと協力し、Pu氏によって台湾で管理され、CDプレーヤー、プリメインアンプ、そしてONIX Miracleを開発している。

ONIX Miracleは、ポータブルプレーヤー/ストリーマー「XM10」と、ESS「ES9039PRO」採用フラッグシップデスクトップDAC/アンプ「XP10」、12~24V可変対応リニア電源「XPS10」の3つで構成する。

屋外ではXM10を使ってモバイルオーディオリスニングを楽しみ、自宅やデスクではXP10をXPS10の上部にドッキングして聴くという使い方になる。

ONIX Miracle

ポータブルプレーヤー/ストリーマー「XM10」

XM10

XM10は、Android 10 OSを搭載したポータブルプレーヤーで、Snapdragon 665 CPUと6インチ2K IPSタッチスクリーンを搭載。様々な音楽配信サービスやミュージックプレーヤーアプリが使えるだけでなく、XP10のパートナーとしてストリーマープラットフォームや、SyncLinkリモートコントローラーとしても機能する。Miracleのソースデバイスとなる。

DACチップは「AKM 4493SEQ」を採用。デュアルRicore RT6863アンプによる、シンプルなフルバランスオーディオ回路を搭載。バランス出力を可能とする、3.5mm 5極端子を採用するだけでなく、付属の4.4mmバランスアダプターで4.4mmバランス出力にも対応する。

プレーヤーとして単体で使えるほか、XM10をXP10の上部にドッキングすると、XM10はUSB-DAP(XM10&XP10専用モード)として動作。正確なクロッキングコントロールと、ジッターを最小限にまで抑えた究極に揺らぎのない、高品質USBデジタル伝送が、XP10に対して可能だという。

フラッグシップデスクトップDAC/アンプ「XP10」

上がXP10、下がリニア電源XPS10

XP10は、ESSの8チャンネルDAC「ES9039PRO」を搭載。OPA1611をベースにした自社設計のBrightonハイスピードI/V変換ステージや、OPA2211ベースのローパスフィルタリング回路、高精度な256ステップのボリュームコントロールを可能にする「PGA2311」ボリュームコントロールチップをペアで搭載。

フルバランス・オーディオ設計になっており、後段の先進技術を投じたトランジスタ・ヘッドフォンアンプにより、最大5.6W @32Ω(0.85W @300Ω)のハイグレードな出力が可能。

出力設定は「Earphone Mode」と「Headphone Mode」の2種があり、Gain設定には「Low/Medium/High」の3段階とトーンセレクト機能も搭載する。

XP10の正面には3.5mm/6.35mmシングルエンド出力、4.4mm/XLRバランス出力、INPUTセレクトノブ、ボリュームダイヤルを装備。

背面にはアナログRCA入力、アナログXLR出力、同軸デジタル入出力、光デジタル入出力を装備。USBドライブポート、USB-Cデジタル入力、XPS10からの可変入力に対応した12V~24V電源端子を備える。

USB接続したストレージ内のローカルファイル再生や、LDACに対応したBluetoothレシーバー機能も搭載。その場合は、XP10を独立したミュージックプレーヤーとして使用できる。さらに、XM10(ONIX Musicアプリ)、またはスマートフォン(Eddict Playerアプリ)を使い、SyncLinkペアリングを行なうと、リモートコントロールも可能になる。

12~24V可変対応リニア電源「XPS10」

リニア電源「XPS10」は、XP10 DAC/AMPのコンパニオンとして設計され、内部変圧部には1組のNoratel製30Wトロイダルトランスを採用し、1Vレベルのアジャストや、0.1Vレベルのマイクロアジャスト機能を搭載。12~24Vの自由な電圧コントロールに対応する。

DAC部(XP10)へクリーンで上質な電源を供給。「12Vによるまろやかで質感の良いサウンドから、24Vの非常にダイナミックでキレの細かなサウンドまで、ユーザーは0.1Vレベルのマイクロアジャスト機能で、サウンドチューニングが可能としている。