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Roonが米HARMAN傘下に。事業は既存チームが継続運営

Samsung Electronics傘下の米HARMANは現地時間11月28日、音楽再生プラットフォームのRoonを買収すると発表した。買収後も、Roonはハーマンの独立ビジネスとして既存のチームにより運営され、すべての事業が存続するという。

買収後も、Roonは魅力的でパーソナライズされたオーディオ体験を幅広い製品、プラットフォームで提供するという共同ミッションのもと、デバイスパートナーや顧客コミュニティへのサービスと、その成長に注力する。

Roonはオーディオ愛好家から支持を集めている音楽再生プラットフォームで、WindowsやMac、スマートフォンのほか、約200のオーディオブランド、1,000以上の機器で利用可能。

音楽をブラウジングするためのインターフェイスや高い互換性、最高のサウンドを提供するべく設計された再生エンジンなどが特徴となっている。ローカル音源の再生に加え、TIDALやQoBuz、KKBOXといったストリーミングサービスとも連携できるほか、Nucleusとして自社開発の専用サーバーなどを製造・販売している。

HARMANのライブスタイル部門でプレジデントを務めるDave Rogers氏は「Roonとは、自宅や外出先で音楽を聴いたり、探したりするオーディオファンに、卓越したサウンドとコネクティビティを提供したいという思いを共有している。RoonがHARMANファミリーに加わることで、高いパフォーマンスを持っている我々のエンジニアリング力がさらに強化されることを期待している」とコメント。

RoonのCEO、Enno Vandermeer氏も「先見の明があり、何十年もの間オーディオ業界をリードしてきたHARMANに、私たちのチームが加わることを嬉しく思っている」とコメント。

「HARMANと協力することで、Roonは世界的なテクノロジーリーダーであるHARMANの強大なリソースやスケール、リーチ力を得ることができ、それと同時に事業の成長と将来に投資するための独立性も維持できる」

「HARMANと力をあわせて、ユーザーにさらに素晴らしいオーディオ体験をとどけるために、我々が持つデータマネジメントやSaaSの専門知識、消費者に対するエンゲージメント能力を、パートナーの幅広いエコシステムに提供し続けることを楽しみにしている」と話している。